毎週金曜日 深夜0時20分〜 0時50分
今回はすっかり解説を忘れ、ただしゃべってるみたいな感じで進めささせていただいていますが (笑)、先日、高成Pと第二エリクサーのロケ現場で話していた時に、話しながら自分の言ったことでハっとしたのは、『 自分はどういうドラマの感じをこの作品に期待しているんだろう 』 ってことだったんですね。で、高成Pと話しているうちに 「 子供の頃に見た 【 30分枠の少年ドラマ 】 や、ちょっとドキドキしながら読んだ 【 江戸川乱歩 】 や、【 シャーロック・ホームズ 】 のような風合いになるといいなって思うんですよね 」 なんて自動的に、何の意識もせずにしゃべっていたんですね。もちろんドラマをどのようなタッチにしていくかというのはプロデューサーやディレクターが意思決定するものなんですが、僕自身は、そんな希望をもっているんですね。
どんな人も、自分自身がまだ幼い頃に接した 【 冒険ミステリー 】 というようなものは、なんだかそれを見ていいのか、ちょっとドキドキしながら、やっぱり覗き見してしまいたいっていうか、話し振りも、子供を対象にしているためなのか、ちょっと丁寧な口調なところがあって、その丁寧さが余計にそのミステリーの火に油を注ぐっていうか、「 おいおい、そこでそんなに落ち着いてないでしょ 」 みたいなツッコミを入れられるみたいな。だから大人になってから振り返ってその作品を見てみると、ホント、吹き出しそうな部分は満載なんですけど、かと言ってイヤじゃないっていうか、多分、理論とか撮影技術とか、なんか大人が頭で考えたことじゃなくって、その作品の伝えたい内容や思いが、見る人の奥底の欲求に触っちゃってるみたいな、そんな 「 むき身な光 」 があるからなんだと思うんですね。というわけで、この 「 ヘブンズ・フラワー 」 はまるっきり、それなんですよ (笑)。