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水曜劇場 夫婦道

水曜よる9時


ザ・お茶道

番組でお茶指導を担当する“極茶人”比留間嘉章氏が、お茶に関するウンチクやよもやま話を紹介するコーナー。ここをチェックすれば“お茶ツウ”になれる!?

第3回目のテーマ お茶の種類について[その1]

日本茶にはどんなものがあるの…?

まず、お茶の葉を加工して作られるお茶には、茶葉を発酵させるものとさせないものがあります。緑茶は発酵させないで加工するもので、発酵させると紅茶になります。また、半発酵させるとウーロン茶となります。ざっくりとした説明ですが、日本茶を作る茶葉でも発酵させると紅茶に、半発酵させればウーロン茶となるわけです(茶樹の品種による向き不向きのほか、製造過程に細かな違いはありますが…)。

それでは、日本茶の種類にはどんなものがあるかというと、製品の最終的な状態として「煎茶」「茎茶」「芽茶」「粉茶」「玄米茶」「ほうじ茶」「てん茶(=抹茶)」の7つに分けられます。簡単に説明すると以下のようになります。

煎茶=一般的に飲まれているお茶の代表格で、「お茶」と言えばこれを指すことが多い。
茎茶=煎茶を製造する仕上げ過程に、茎の部分だけを選別したもの。
芽茶=煎茶を製造する仕上げ過程に、芽の先の部分だけを選別したもの。
粉茶=煎茶を製造する仕上げ過程にふるいをかけて、粉状になったものを集めたもの。
玄米茶=煎茶に炒った玄米をブレンドしたもの。
ほうじ茶=煎茶や茎茶を炒ったもの。
てん茶=抹茶の原料となるもの。

「てん茶」とは、煎茶を製造する過程の「揉み込み」をせず、茶葉を収縮させないで乾燥させ、葉脈や茎を取り除いた状態のもの。これを出荷前に臼で引いたものが抹茶と呼ばれるものです。

そのほかに「番茶」と呼ばれるものがありますが、これは柔らかな新芽以外の硬化した茶葉や、収穫後に伸びてきた茶葉(遅れ芽)のほか、製造過程で選り分けられた茶葉を原料とした煎茶のこと。同じ原料茶葉を使ったお茶と比べて、比較的に安価なのが特徴です。

比留間嘉章(ひるまよしあき)プロフィール

1977年に「茶の世界」に入ると、深蒸し茶の製造を中心に手揉み茶、微発酵煎茶の製造に取り組む。氏が作り上げた究極の淹茶法「八重奏(ヤエノカナデ)」は「これがお茶の味か!?」と、誰もがビックリするはずだ。
全国手もみ茶振興会理事、埼玉県手揉茶保存会会長、狭山火入れ保存会会長、全国手もみ茶振興会認定師範、
日本特産農産物マイスター「手もみ製茶」、日本茶業中央会認定「日本茶インストラクター」
HP「極茶人のこだわり」http://hiruma-en.ddo.jp/