バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #719 2020.6.6 O.A.

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神田伯山が選ぶ〜My favorite バース・デイ〜炎鵬、激闘の15日間
15周年を迎えたバース・デイは、多くの著名人からも愛され、彼らのその後に大きな影響を与えます。今回は〜My favorite バース・デイ〜と題し、著名人が心を打たれた、お気に入りの放送を紹介して頂きます。まずは、人気講談師・六代目 神田伯山。長年番組のファンだという伯山が選んだのは…今国技館を最も沸かす人気力士、炎鵬晃 25歳。身長168cm、体重99kg、幕内で最も小さな力士だ。相手はいつも自分よりはるかに大きい。一瞬の隙を見逃さない素早い動き。端正な顔立ちもあり、今や、炎鵬は角界屈指の人気ぶりを誇る。小さな炎鵬がなぜ、ここまで強くなったのか…墨田区にある、宮城野部屋。幕内優勝回数、歴代1位の大横綱、白鵬が所属する。そして、白鵬の内弟子が炎鵬だ。白鵬との稽古は常に真剣勝負。白鵬も、次代のスター力士を育てようと、常に全力、厳しくあたる。最後はぶつかり稽古。気力、体力共に、限界の中、通常5分でも長いと言われる、ぶつかり稽古を炎鵬は10分以上続けた。こうした、厳しい稽古が、炎鵬を幕内力士へと成長させたのだ。炎鵬の相撲人生、それは、横綱・白鵬なしには語れないものだった。炎鵬はこれまで多くの力士を輩出した、石川県金沢市に生まれた。5歳になると、兄の影響で相撲を始めた。そして、小学生の頃、当時、小兵力士として人気だった、舞の海の相撲を見て衝撃を受けた。中学、高校と活躍し続けたが、小さな体故、相撲界からのオファーはなかった。それでも力士になるという夢を諦めきれなかった炎鵬は、金沢学院大学に進み、相撲を続けた。すると、軽量級で世界選手権2連覇を達成。これが、運命を大きく変える。映像を見て、自らスカウトに乗り出した、横綱・白鵬にこんな言葉をかけられたのだ。「相撲は、今しか出来ないぞ。人生かけてみろ」そして、2017年に宮城野部屋に入門。このエピソードに神田伯山も心を打たれたという。入門からわずか1週間、稽古中に白鵬が新人の炎鵬を異例の指名。初めての対戦が始まった。まだ22歳の青年が臆することなく横綱へと向かっていった。そして、炎鵬はデビューから21連勝を飾り、初土俵から6場所で十両に、そして1年後、幕内へとスピード出世を果たす。新入幕の5月場所では、9日目を終え、7勝2敗。勝ち越しに王手をかけた。だがここで、これまで経験のしたことのない、大きな壁にぶち当たる。悪夢の5連敗。そして、7勝7敗で迎えた千秋楽、勝ち越しをかけた一番でも敗れ、勝ち越すことが出来なかった。幕内で勝ち越し、何としても番付を上げる。炎鵬は横綱の胸を借り、猛稽古に挑んだ。いつもは、ぶつかり稽古で終わるところ、ここからさらに、30kgの重りを使ったトレーニング。下半身を徹底して強化するのが狙いだ。1月場所を3日後に控えたこの日、白鵬らと共に友綱部屋に出稽古。取組を14番こなし、締めは横綱・白鵬とぶつかり稽古。次第に激しさが増す。初めて上位の力士と当たる1月場所で、絶対にいい成績を残す。そんな思いで横綱の胸を借りる、炎鵬。そして、相撲人生で最も過酷な15日間が始まった。常に、自分より大きな相手と戦わなければならないため、体への負担は並大抵ではない。初日は勝利し、白星スタート。2日目は敗れ、3日目、この取り組みで相手に頭を押さえつけられたとき、首を痛めた。実は首の痛みは初日の取り組みでからすでに感じていたという。4日目以降は相手の懐に飛び込む、本来の相撲が影を潜めた。7日目を終え、3勝4敗と黒星先行、苦しい展開が続く。このあと何とか盛り返し12日目を終え、7勝5敗。ついに勝ち越しに王手。その夜、炎鵬は急遽、鍼灸師に来てもらい、針治療を行った。格上ばかりとの激闘に次ぐ激闘に、炎鵬の体は限界に来ていた。治療は2時間に及んだ。治療を終えると、大好きなお風呂へ。唯一ホッとできる時間だ。勝てば勝ち越しが決まる13日目の相手は身長差17cm同い年の小結・阿炎。この取り組み、見事勝ち星をあげ、炎鵬は見事1月場所勝ち越しを決めた。ケガを抱えながら戦い抜いた小兵力士・炎鵬。大きな力士を打ち負かすその姿に、ファンは魅了された。絶対に諦めないその不屈の魂で、次なる目標まで突き進んで欲しい。
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