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BACK NUMBER #717 2020.5.23 O.A.

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錦織圭の原点…松岡修造の熱血指導を公開 ゴルフのカリスマ指導者
厳しい練習で、己を極限まで追い込む…。「虎の穴」そう呼ばれる特訓の場に、我々は何度も密着してきた。
日本テニス界を牽引してきた、松岡修造。日本テニス協会の理事を務める松岡は、毎年、ジュニア育成のキャンプ「修造チャレンジ・トップジュニアキャンプ」を行っている。松岡は国内トップクラスの選手を自ら選考し集め、この合宿を行っている。そこで、松岡は子供たちに「世界を目指せ!」という言葉を何度も投げかけていた。それが日本テニス界のレベルを引き上げることになる。実はこのキャンプに錦織圭も13歳の頃参加していた。松岡の指導は、テニスの技術だけにとどまらない。コートにおけるマナー、メンタルを叩き込む。松岡の指導は常に全力。相手がまだ13歳の錦織でも、1人のテニスプレーヤ―として接する。錦織は松岡の教えを胸に、単身アメリカへ渡り、世界へと羽ばたいていった。2016年リオ五輪で、日本男子テニス界96年ぶりとなるメダルを獲得。快挙を成し遂げ、日本男子テニス界の歴史を変えた。世界のトッププレーヤーとなった錦織は、あのキャンプから16年の月日が流れ、松岡について「修造さんはヒーロー」だとその想いを語っている。修造チャレンジ開始から、13人のプロが誕生。2019年には、ウィンブルドンのジュニア選手権で日本男子初の優勝を果たした望月慎太郎。2014年、アジアナンバーワンになった西岡良仁を筆頭に、教え子たちは世界へと羽ばたいている。子供たちに熱い指導を続けている松岡の夢は、自分と関わって、本気になってくれた選手が、将来、自分自身の中でのチャンピオンになってもらうことだと語っている。
日本女子ゴルフ界を15年に渡り、リードし続ける上田桃子。彼女はプロゴルファー坂田信弘が率いる、「坂田ジュニアゴルフ塾」の出身だ。坂田は厳しい指導で、100人以上のプロゴルファーを世に送り出してきたカリスマ指導者だ。世界に通用するプロゴルファーを育てる、その指導はすさまじいものだった。頭で理解させるだけではなく、体に叩き込む。その徹底した指導の一端として、地面を踏む感覚を覚えさせるため、入塾してから2〜3か月は真冬でも素足で練習。スイングテストに合格すると、靴を履くことが許される。坂田塾の厳しさはゴルフの上達よりも躾にある。練習が終わると塾生たちは一斉にボール拾い、自分たちが打ったボールは自分で回収、これも坂田塾の大事なルール。人間として一流な者だけが、一流のプロゴルファーになれる。それが坂田考えだ。当時の坂田塾は、一見厳し過ぎると見られがちだったが、実はゴルフをするための最高の環境が用意されていた。ゴルフに関することは、全て無料。クラブ一式が与えられ、練習場や経費に至るまで全て塾が負担。プロゴルファーという肩書だけでなく、作家の顔も持つ坂田はその出筆活動の収入を塾の運営資金に惜しみなく投じていた。そこには、子供たちへの強い愛情が込められている。さらに、坂田塾ではプレーだけでなく、私生活における規則も厳格。18歳まで茶髪、ピアスはもちろん、携帯電話も男女交際も禁止、破れば即退塾。坂田のもとで学んだ「人間力」が33歳になった、今も日本ゴルフ界をリードする上田を支えている。かつて、全国7か所で行っていた坂田塾は現在、神戸校のみ。世界を目指し多くの子供たちが練習に励んでいる。塾は今でもゴルフに関することは全てが無料。72歳になった坂田は、私財を投げうって子供たちの指導を続けている。
「虎の穴」その厳しい指導の裏には、子供たちへの惜しみない愛情があった。恩師の教えを胸に、子供たちが夢を叶え、「世界へ羽ばたく」、その瞬間を見守りたい。
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