バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #716 2020.5.16 O.A.

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親子二人三脚で世界に挑むアスリートたち 浜口京子/那須川天心
強い絆で結ばれた親子の魂のぶつかり合い。世界の頂点を目指す、親子の物語。
日本一熱い親子、アニマル浜口、浜口京子。元プロレスラーの長女として生まれた娘が、父に憧れその思いを口にしたのは中学生のときだった。涙を流し、思いをぶつけてきた娘を父は戸惑いながらも、受け止めるしかなかった。東京・浅草にある、浜口道場。父は心を鬼にして、厳しいトレーニングを課した。重さ30キロのダンベルを持ち上げ、限界まで己を追い込む。だが、厳しさが最高潮に達するのは、マットの上だった。父は厳しさに込めた娘への思いを著書の中で、「バカヤロー。そう言えるのは、相手を愛しているからだ。愛情をもって、心血注いで接しているからこそ、大声で怒鳴りつけられる。」と記している。そして、父と娘の熱き日々が、実を結び始めた。京子は1997年から2003年まで、世界選手権で5度、金メダルを獲得。向かうところ敵なしだった。そして迎えた2004年のアテネ五輪。金メダルを目指す戦いが始まった。京子は予選を勝ち抜き、準決勝へ。中盤まで互いに3ポイントを奪い合う互角の展開だったが、負けてしまった。納得のいかない負けだった。3位決定戦では勝利し、銅メダルを獲得。だが、浜口親子は複雑な思いでアテネを終えた。「このままじゃ、終われない」父の雄叫びに、突き動かされるように、4年後の北京五輪を目指すと決めた。父の愛情や、支えてくれる人の思いが京子の力になっていた。そして、娘は30歳、父は60歳で迎えた、北京五輪。京子はまたしても準決勝で敗れ、前回同様、3位決定戦で勝利。京子は4年間の成長を父にしっかりと見せる。メダルの色じゃない。父は、娘が自分を出し切ったことが、嬉しかった。涙で訴えたレスリングの道を、努力でやり遂げた娘は、父の誇りになった。
2019年、キックボクシングの世界トーナメントで各団体のチャンピオンをなぎ倒し、頂点に上り詰めた男 那須川天心。我が子を「100年に1人の逸材」と言われるまでに育てたのは、父・弘幸さん。15歳の時、キックボクシングでプロデビューを果たし、並みいる強豪相手に、衝撃のKO勝利を、積み重ねた天心。だが、父は満足することはなかった。求めるのはさらなる圧倒的勝利。欲しいのは、世界最強の称号のみ。5歳で、空手を始めた天心は、その頃から敵なし。相手をかわしながら、的確に攻撃を決める。子供とは思えない戦いぶりだった。才能に気が付いた父は練習相手になると決めた。しかし、父は内装業を営む職人。格闘技の経験はない。仕事のかたわら、独学で学び、自宅に、専用の練習場まで作り、夜遅くまで、息子を鍛え続けた。その部屋は、今でも親子の原点として、残っている。那須川親子には忘れることの出来ない、試合がある。それは、ムエタイの選手、ロッタンとの一戦。いつものごとく、KO狙いの天心、だが、ロッタンの異様なまでの、打たれ強さに、KO出来ないまま、延長戦に突入。からくも、判定で勝利。この戦いから、親子の絆はさらに強くなっていく。ロッタンとの一戦以来、父と子が取り組んでいるのが、新たなパンチの習得。体の軸を左右に移動させ、下がりながらでも、強いパンチが繰り出せるようにする。同時に、フィジカルも鍛えたことで、父もたじろぐ威力になっていた。天心は次なる戦いへ、虎視眈々と牙を研ぎ続けている。
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