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BACK NUMBER #701 2020.2.1 O.A.

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幕内最軽量力士 炎鵬晃!人気力士の1月場所に密着!《前編》
令和二年大相撲1月場所は、徳勝龍が幕尻からの優勝で幕を降ろした。そしてもう一人、場所を賑わせた力士がいる。炎鵬晃(25)だ。その小さな体で次々と大きな相手なぎ倒し、今や相撲界を席捲しているといっても過言ではないだろう。炎鵬がここまで成長を遂げたのは、過酷ともいえる稽古にあった。ケガを抱えながら、自身初の番付上位陣と戦った1月場所を追った。
呼び出しが炎鵬の名を告げると、館内の声援が大きく沸きあがる。99キロという幕内最軽量の体、対戦相手は常に自分よりはるかに大柄な力士だ。素早い動きから一瞬の隙を見逃さない。まさに大相撲の醍醐味だ。端正な顔立ちもあり、今や、炎鵬は角界屈指の人気ぶりを誇る。1月場所を目前にした宮城野部屋、部屋頭に横綱・白鵬がいる名門の相撲部屋だ。そしてその内弟子が、炎鵬だ。炎鵬はいつも横綱と真剣勝負さながらの激しい稽古を行う。気力・体力が限界に達する稽古の仕上げは“ぶつかり稽古”通常5分でも長いといわれるものを炎鵬は10分以上続けた。こうした稽古が炎鵬をこの地位まで成長させたのだ。
稽古を終えた炎鵬は気さくな若者の姿に戻る。暮らしている部屋は意外にも狭い、なんと3畳一間。部屋の隅には化粧水が。場所直前、同期と付け人と焼肉店で食事会。炎鵬から取材陣に逆質問「足のサイズは?自分は25.5センチ。頑張ればレディースの靴も履けます」どんな質問にも気さくに答える炎鵬だが、白鵬のことを聞くと表情が大きく変わった。炎鵬の相撲人生、それは、横綱・白鵬なしには、語れないものだった。
石川県金沢で生まれた炎鵬は5歳の時に兄と共に相撲を始めた。その後、小学生になった時にテレビで見た小兵・舞の海の戦いぶりに衝撃を受けたという。当時のビデオには、体重が倍以上あった相手に食らいつく姿が残されている。天性のスピードと下半身の強さで中学・高校と全国大会でも活躍、しかしその体格から相撲界からは声が掛からなかった。それでも大学に進み相撲を続けた炎鵬は、世界選手権で2連覇を達成してみせた。これが、運命を、大きく変える。映像を見て、自らスカウトに乗り出した、横綱・白鵬に、こんな言葉をかけられたのだ。「相撲は、今しかできないぞ。人生を、かけてみないか」。そして、22歳になった炎鵬は宮城野部屋に入門。炎鵬という、しこ名は、白鵬が付けた。小さなからだでも、心を熱く燃やして、相手に立ち向かえ。そんな、メッセージが込められている。入門からわずか1週間、稽古で白鵬が、炎鵬を指名。初めての対戦が、始まった。臆することなく横綱に挑む。その闘志に、白鵬は彼をスカウトしたことは間違いではないと確信したという。横綱に鍛えられた炎鵬は、デビューから怒涛の21連勝を飾るなどスピード出世をして、2019年の5月場所で幕内昇進を果たした。そして、新入幕二場所目の、7月場所。勝ち越しに、王手をかけていたが、終盤の6連敗で無念の負け越し。下半身を再強化するため横綱の胸を借り猛稽古。そして、前頭5枚目に昇進し迎えた、2020年の1月場所は、初めて、三役以上と対戦する場所となった。炎鵬の運命は?激闘の舞台裏は…後編へ。
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