バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #655 2019.2.9 O.A.

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岡田幸文(34)最後の勇姿 支え続けた家族との10年間の物語
番組は2010年、あるプロ野球選手に密着取材をしていた。その選手とは、千葉ロッテマリーンズの岡田幸文(当時26)だ。彼には既に生活を共にする家族がいた。11歳年上の妻と3歳と2歳になる二人の娘だ。若手の現役選手としては珍しく家族から離れ、球団近くのマンションで単身赴任生活を送っていた。あれから9年が経った今、自宅がある栃木を訪ねてみた。そこには、妻・由美子さんと、幼かった姉妹、そしてその後に生まれた三女との家族5人の暮らす姿があった。彼は去年、10年間の現役生活に別れを告げていた。岡田はロッテで長くレギュラーとして活躍、選手会長も務める看板選手だった。
二人が結婚をしたのは、2006年。岡田が22歳、由美子さんが33歳の時だった。彼は地元の栃木で会社務めをしながら、プロを夢見てクラブチームで野球を続け、妻は役所に勤める共働きだった。結婚から2年、家族の将来を大きく変える出来事が起こる。ロッテから、育成選手としての指名をされたのだ。契約金はなし、年俸240万円。それでもプロに挑戦しようとする夫に妻は猛反対。岡田夫妻の間にはすでに二人の子供が誕生していたのだ。岡田は『2年の約束』と妻を説得しプロの世界に飛び込んだ。妻は地元に残り、公務員をつづけ二人の娘を育てることを決心。栃木と千葉との別居生活のスタートだった。妻との約束のプロ2年目、岡田は大仕事をやってのける。中日との日本シリーズ第7戦、勝利した方が日本一。延長12回のチャンス、打席に立つのは岡田だった。渾身の一打でチームは5年ぶりの日本一。その後、成長を続けた岡田はレギュラーの座を獲得、年俸も4年目には3000万を超えた。しかし、この先どうなるかわからないプロの世界。妻は別居生活をやめようとはしなかった。
去年、34歳となった岡田は大きな節目となるシーズンを迎えていた。極度の打撃不振、全てのプレーに翳りが見え始めていた。引き際を決めた岡田は、9月に現役引退を発表する。その思いを真っ先に家族に報告。離れ離れで暮らしてきた、家族は岡田の決断を、様々な思いで受け止めた。2018年10月8日、岡田の最後の勇姿を見届けようと集まった多くのファン、その中に岡田の家族もいた。これまで連続57打席ノーヒットの岡田にヒットを打って欲しいと祈る家族、しかし結果が出ない。とうとう59打席連続という日本記録を達成してしまう。しかし、岡田の野球への挑戦は終わらなかった。第三打席、待ちに待ったヒットを放つ。そして、引退試合で3安打の猛打賞という、家族の前で有終の美を飾った。
岡田幸文(34)地元栃木に戻り慣れない家族5人の新しい生活をスタートした。そして春独立リーグのコーチを務める。今まで家族に支えられてきた野球人生。その感謝の思いをどのように家族に返し、若き野球人に伝えていくのか注目していきたい。
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