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BACK NUMBER #654 2019.2.2 O.A.

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憧れの辰𠮷を超えろ!京口紘人(25) 挑戦の舞台裏
私たちの記憶の中には、多くの名ボクサーがいる。いつも、見るものを圧倒した戦いを繰り広げ“浪速のジョー”と呼ばれた辰𠮷𠀋一郎もその一人だ。そんな辰𠮷に少年時代から指導を受け、その背中を追い続けた若きボクサーがいる。WBA世界ライトフライ級スーパー王者、京口紘人だ。現在、その京口を指導するトレーナーは49歳の井上孝志だ。彼自身も、辰𠮷と同時代に栄光を夢見てリングで戦ったボクサーだった。辰𠮷ボクシングの申し子・京口が、辰𠮷と同じ時代に戦った男とタッグを組み、伝説の辰𠮷を超えるようなチャンピオンを目指す戦いの日々に密着した。
京口紘人(25)、デビューから6戦連続KO勝利、そして8戦目で世界王者に輝いた日本ボクシング界の新星だ。少年は3歳のころ、親の影響で空手を始める。その後、少年は幼いころ見たボクシングに心を奪われる。その試合は“浪速のジョー”と呼ばれ辰𠮷𠀋一郎が薬師寺保栄との戦いで壮絶な殴り合いを繰り広げた世紀の一戦だ。相手のパンチを受けながらも、真っ向から拳を突き出し続ける辰𠮷の姿だった。中学生になった京口は、辰𠮷𠀋一郎のようなボクサーになりたいと、辰𠮷と同じ大阪帝拳ジムの門を叩いた。当時、後進の育成にも当たっていた辰𠮷から直接指導も受けたという。いち早く少年の才能を見抜いた辰𠮷から、必殺の武器となる左のボディーブローを徹底的に教え込まれた。憧れの辰𠮷との練習、充実した毎日だった。今でも彼の部屋には、憧れの辰𠮷から貰った練習着などが幾つも残されている。そんな京口を傍らで見守り続けていた一人の男がいる。現在、京口を指導する井上トレーナーだ。大学に進みアマチュア界で輝かしい実績を積み重ねる京口のもとを幾度も訪ねプロへの勧誘をしたのだ。自身がボクシング選手として大きな実績を残せなかった井上は、己の夢を京口に託したのだ。
大学卒業後『辰𠮷𠀋一郎のような世界チャンピオンになる』『辰𠮷𠀋一郎のような世界チャンピオンを育てる』京口と井上の挑戦がスタートした。京口はデビューから6戦連続KO勝ちという期待通りの活躍を見せ、デビュー2年目で迎えた世界初挑戦。辰𠮷直伝のパンチで見事チャンピオンベルトを奪い取った。辰𠮷に並ぶデビュー8戦目の世界チャンピオン誕生だった。その後、防衛を続けた京口は一大決心をする。ライトフライに階級を上げて2階級制覇を狙う。その日は、2018年の大晦日にやって来た。世界ライトフライ級タイトルマッチ。強敵相手にこの日も辰𠮷直伝の左ボディー攻撃で攻め続ける。
10ラウンド終了後TKO勝ち、辰𠮷も成し得なかった2階級制覇。憧れだった辰𠮷越えを達成した瞬間だった。12戦無敗のチャンピオン京口紘人(25)、これからも井上トレーナーと共に、辰𠮷直伝の左ボディーを磨き上げ、私たちの記憶に残る戦いを見せて欲しい。
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