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BACK NUMBER #649 2018.12.22 O.A.

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2018プロ野球総決算・野球人生の引き際に立つ松坂世代の男たち
レギュラーシーズンを終えたこの時期、プロ野球界はドラフト指名選手の希望溢れる入団発表やFA選手の移籍・トレード話など来期の戦力補強の話題が大きく報じられている。その裏で、多くの選手たちが現役のユニフォームを脱ぎ第二の人生に向かい旅立つ。その中には、数々の実績を誇る大物選手の姿も多い。そんな野球人生の引き際に立った男たちの運命と決断に迫った。
2018年9月、38歳になったあの男が甲子園のマウンドに帰ってきた。『平成の怪物』松坂大輔だ。完全復活をアピールする6勝目を挙げた彼の心の中には、同世代の選手たちに向けた強い思いがあった。94人もがプロ野球選手となった松坂世代。すでに多くの選手たちが現場を去り、2018年のシーズン開幕を迎えたのは僅か14人だった。そして来シーズンを迎えることができるのは8人。
<横浜高校で松坂と共に伝説を作った男・後藤武敏>
語り継がれる夏の甲子園・準決勝、横浜vs明徳義塾戦。8回裏、6点ビハインドからの逆転劇は3番・後藤の一打から始まった。4番・松坂も続き、ついに4点差。9回裏、怒涛の反撃でサヨナラ勝ち。勢いそのまま優勝を果たし、平成初の春夏連覇を達成した。その後、後藤は大学野球を経て西武ライオンズに入団。再び松坂とチームメイトとなり、新人ながら4番を打つなど活躍した。2018年、プロ14年目、相手ベンチで松坂が見守る中、最後の打席に立ち、引退を迎えた。
<松坂の宿命のライバルと言われた左腕・杉内俊哉>
2人の初対決となったのは夏の甲子園での2回戦。“南国のドクターK”と称された鹿児島実業のエース・杉内。甲子園初戦でノーヒット・ノーランを達成し、衝撃の全国デビュー。春の優勝投手の松坂に勝てるのは、杉内しかいないと言われた。しかしこの試合、松坂にホームランを打たれるなど0−6で完敗。ここから松坂の背中を追いかける、新たな杉内の野球人生が始まった。社会人時代は五輪にも出場、松坂に遅れること3年、プロでも松坂と共にWBCに出場するなどエースとして活躍した。通算143勝。近年は、故障に苦しみ9月に引退を表明した。
<松坂世代最強のバッターといわれた・村田修一>
高校時代、エースとして将来を嘱望され2度の甲子園出場。春のセンバツでは松坂と直接対決で敗れ3回戦敗退。投手としては勝てないと考えた村田は、大学進学後に打者に転向し、松坂の背中を追いかける。プロ4年目で、松坂との初対戦。スタンド上段に飛び込むホームランを放つと、翌年から2年連続でホームラン王のタイトルを獲得。2009年には松坂、杉内と共にWBCに召集され、日本代表の4番バッターも務めた。しかし、そんな村田が2018年シーズンにプレーしていたのは、栃木県のBCリーグ。2017年10月に若返りを図る巨人のチーム事情から戦力外通告を受け、プロ野球復帰を目指して入団していた。だが、現役選手としてプロ野球に戻る夢は叶わず、村田は引退を決意した。

このように自らの意思でユニフォームを脱ぐことが出来る選手は一握りにすぎない。2018年、戦力外を通告された選手は104人。日本シリーズ連覇を果たしたソフトバンクは、12球団最多の19人に戦力外通告。その中には寺原隼人や五十嵐亮太、ホークスの顔といわれた攝津正も含まれる。松坂世代の輝かしい実績を誇る選手たち、夢破れ1軍のグラウンドに立てなかった選手たち。そんな彼らの第二の人生を見守って行きたい。
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