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BACK NUMBER #642 2018.11.3 O.A.

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日本一連覇まであと1勝 ソフトバンク監督・工藤公康の采配
平成最後のプロ野球日本シリーズ。圧倒的な成績でセ・リーグを制した広島東洋カープとパ・リーグ2位から下剋上を狙う福岡ソフトバンクの激闘が続いている。日本一に王手をかけた福岡ソフトバンクホークス。シーズン開幕前、番組は、就任3年で2度の日本一に輝いているこの男に密着していた。福岡ソフトバンクホークス監督・工藤公康(55)。自費で用意した部屋に6台のモニターを設置し、ペナントレース6試合全てを隅々までチェック。こうした日々の蓄積がCSで敵のキーマンに全く仕事をさせず、日本シリーズでも広島の3番・丸を封じ込める戦略の源になっていた。ケガ人続出で例年に比べ、戦力ダウンに苦しむチームながら、日本シリーズ連覇まで、あと1勝に迫る監督・工藤公康の手腕。日本一の野球オタク。驚きの采配に迫る。
平成最後の日本シリーズ、初戦から激闘となった。その中で際立ったのが、工藤の大胆な選手起用だった。2点をリードされた5回表、2アウト2塁・3塁のチャンスに、まだ球数61球だった先発・千賀に代打を送ったのだ。すると見事チャンスをものにし同点。失敗すれば非難の対象となる場面で迷いなく勝負に出た。この回に同点に追いつき、その後ベンチ入りメンバーをフル稼働させ、延長12回の引き分けに持ち込んだ。翌日のスポーツ新聞各紙に『采配的中・ハマった工藤采配』などの文字が並んだ。
工藤はシーズン前の密着取材の際、仕事場として借りた部屋に6台のテレビモニターを置き、全試合を見ながら、気づいた事を資料と照らし合わせ、自軍の選手に伝えたり、相手チームの対策を考えるヒントにしていた。さらに驚かされたのは、ケガをした選手への対処法をわざわざアメリカまで学びに行ったこと。まるで、けが人が続出した今シーズンを予見するかのように最新の対処法を求めていたのだ。そして、それをコーチ陣と共有。日々のコンディションチェックを怠らない。彼の手腕の源にある選手やコーチとの密なコミュニケーション。それが2018年ほどチームに力をもたらしたシーズンはこれまでなかったのではないだろうか。
今シーズン序盤、選手の怪我からレギュラーシーズン2位で終わったソフトバンク。工藤はリーグ優勝を逃した直後から、短期決戦の準備を行っていた。セ・リーグ3連覇を果たした広島のキーマンはどの選手なのか。工藤が出した答えは3番・丸。徹底した分析のおかげで、丸は5試合終わって打率1割台に沈んでいる。さらにセ・リーグトップの盗塁数を誇る広島をキャッチャーの甲斐が止める。そして、スタメンは5試合まで1つも同じものはない。工藤に常識は通じないのだ。
日本一連覇まであと1勝。工藤公康監督がどんな采配を振るのか楽しみでならない。
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