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BACK NUMBER #629 2018.8.4 O.A.

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村田修一 復帰へのタイムリミットその時の思い…
村田修一、37歳。最高年俸3億円、巨人軍・第76代の4番を務め通算ホームラン360本、侍ジャパン戦士としても大活躍した男に、2017年10月、まさかの戦力外通告。プロ野球復帰を目指し、独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団。復帰へのタイムリミット7月31日まで4か月に渡り、カメラは村田の諦めない戦いを追い続けた。そして遂に迎えたその時。野球、そして家族への思いとは…。
今年入団したBCリーグでは、序盤、ケガに悩まされたが、村田の実力は圧倒的だった。自分を必要とする球団は必ずあると信じ、全力でプレーし続けた。3人の息子たちも、村田が単身赴任する栃木に駆け付け応援した。村田にとって、そんな息子たちの応援は特別な思いがあった。プロ4年目に誕生した長男・閏哉くんは、妊娠わずか6か月で生まれ、超低出生体重児。体重はわずか712gしかなかった。生まれた直後から肺や腸の疾患に見舞われ、生死をさまよった我が子に「息子が助かるなら野球を辞めてもいい」とさえ思った。必死で生きようとする小さな命。過酷な運命の中、成長する姿は父を変えた「こんな小さな体で頑張れるのだから、野球なんてもっと簡単にがんばれるはず」。その後は野球への向き合い方が変り、スター選手へと成長した。BCリーグで戦う今でも思いは変わらない。
2018年7月末、プロ野球界では支配下登録期限を前に2件のトレードが成立するなど各球団の動きが出始めた。しかし、村田にはまだオファーはない。村田も練習を終えると、状況をこまめにチェックするようになった。期限直前の試合でも最後までアピールを続けようと奮起。43試合に出場し、打率.352、ホームラン9本と結果を残してきた。しかし、何も動きがないままタイムリミットである7月31日を迎えた。この日、村田はオファーが来れば、すぐに応じられるように栃木の自宅で待っていた。だが午後4時になっても、まだどこからもオファーがない。一方、妻の実家では、プロ野球復帰を信じて待つ子供たちがいた。村田は子供たちに厳しい現実を告げた。12歳の長男・閏哉くんは幼い頃からパパの活躍を見て育ってきた。ずっとヒーローだったパパの言葉を必死に受け止めようとしていた。その後、村田は1人暮らしをしている自宅に戻り、その時を迎えた。

一夜明けた8月1日。記者会見の場で村田は『引退』という言葉を敢えて口にしなかった。BCリーグ栃木で最後まで全力でシーズンを戦う男・村田の姿を見守りたい。
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