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BACK NUMBER #623 2018.6.16 O.A.

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村田修一 NPB復活への戦いに密着
毎年、100人以上の選手が戦力外通告を受け戦いの場を去っている。プロ復帰を目指す多くの選手はその夢をかなえることが出来ていない。2017年シーズンオフ、誰もがこの男の戦力外通告に驚いた。元巨人・村田修一(37)。今年中にプロ復帰を果たすべく、己のプライドをかけた独立リーグでの戦いに密着した。
村田は、2017年シーズンも118試合に出場し、二桁のホームランを放つなど、巨人の中心選手としてチームを牽引していた。しかし、オフに入り球団から『チームの未来を見据えての世代交代』を理由に戦力外通告を受ける。その時の心情を村田はこう語る「若手を育てまいといけないというチーム事情も理解できる。自分はまだ体も元気だし野球も好き。このまま辞めることは考えていなかった」自信があった村田は、トライアウトを受けずに他球団からのオファーを待った。その動向をスポーツ紙も連日伝え続けた。しかし、2018年2月、春季キャンプの時期になっても村田に獲得の声はかからなかった。そんな男に手を差し伸べたのは独立リーグだった。複数のチームから誘われた村田は、創立2年目の栃木ゴールデンブレーブスを選んだ。「野球を続けたいが一番。妻の出身地の栃木を選びました」家族を横浜に残しての一人暮らし、自然と自分と向き合う時間が増えたという。「考えるしかないよね。何をしたいのか、何をするのか」自宅に残した3人の息子たちも、戦力外通告はショックだったが、まだ野球選手でいて欲しいと願っているという。
野球をやる環境に恵まれているとはいえない独立リーグ。村田の加入はチームメートへの教科書になるだけではなく、チケット販売・ファンクラブ入会者の人数増にも貢献した。栃木のファンたちは村田の加入の喜びと期待を寄せている。
現役続行をかけた戦い。開幕から4試合目、村田にアクシデントが襲う。走塁中に右足に激痛が走った。いつ、どの試合をプロ関係者に見られてもいいようにとの思いから、3月入団後に急ピッチの調整。予想以上に疲労が蓄積され、体が悲鳴を上げてしまったのだ。まだ出来るとアピールをし続けなければとの思いから、2週間後に痛みをおして、戦列に復帰。しかし、またも右足に激痛が走り戦線離脱。だが村田は決して諦めてはいなかった。2度目の怪我から6日後、古巣の巨人三軍との試合を迎えていた。去年(2017年)まで自分も着ていたユニフォームを目の前にし、村田は代打出場を監督に直訴した。スタンドからもこの日一番の歓声が沸き上がった。すると村田の思いを感じたチームメートが奮起、サヨナラ勝ちを飾った。翌日、この日も9回・一打同点の場面で再び代打で出場。ボールに食らいつく村田。そして7球目を強振、レフトスタンドに入る代打逆転ホームラン。男・村田の魂の一打だった。
NPB支配下登録期限は7月31日。プライドをかけ今シーズンの復帰を目指す村田修一37歳の戦いはまだまだ続く。
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