特集

2019年07月24日(水)

従来の公立中学校の当たり前をやめた“麹町中学校”とは?

公立中学校には当たり前にあるものを廃止し、常識にとらわれない改革が注目されている。
千代田区にある区立麹町中学校に赴任して6年目の工藤校長が目指す学校とは?
実際にお話を聞いてきました!

当たり前を廃止!
「宿題」「中間テスト・期末テスト」の廃止にある背景とは。

(写真)

公立の中学校では当たり前となっている宿題と定期テスト。
工藤校長いわく宿題は「ものすごく非効率」であるという考えから廃止。
定期テストは記憶するだけの一夜漬けの勉強で臨むことが多く、は真の実力が身につかないという考えから廃止。

しかしテスト自体はあり、1つの単元が終わるごとに「単元テスト」を実施しています。
短い復習で済むので、勉強の効率が上がるとのこと。
また、ポイントは生徒が希望すれば、単元テストの『再テスト』があること。
工藤校長いわく『自分でチャンスをくださいと言って、受けて成績が上がったら成績になる仕組みにしたらいいと思った』とのこと。

当たり前を廃止!
改革のキーワードは“自律”

(写真)

麹町中学校の教育目標にも掲げている言葉“自律”
自ら考え、判断し、行動する人間に育てるためだといいます。

その考えから文化祭や体育祭も生徒たちで話し合って演目や新進行スケジュールなどを決めています。
工藤校長が生徒たちに課した体育祭のミッションはただ1つ…
「生徒全員が楽しめ」ということだけです。

このミッションを与えられた生徒たちは運動が得意な子も苦手な子も楽しめるには『運動を競い合う』ではなく『楽しめる種目』を中心に話し合いを進め、様々な『楽しめる種目』を考案。

工藤校長は「対話を通してみんながOKというものを探し出せるプロセスを経験できる子供たちになってもらいたい。」と話しています。

千代田区立麹町中学校
※詳しくは公式HPをご覧ください。

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