TBSテレビ:日曜劇場『仰げば尊し』

インタビュー

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vol9

佐野岳さん桑田勇治役

この役のお話や初めて台本を読んだときに感じたことというと?

いちばん最初に思ったことは、セリフがいっぱいあるっていうのが正直な感想でした。今までやってきてここまでセリフがあるのは初めてだったので、そこは単純に役者として嬉しく思いましたし、ここで見せないとダメだなというプレッシャーも感じました。

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今回演じる桑田はどういう人物でしょうか?

設定は5人グループの不良がいて、その中の一人で、その中ではオシャレ番長という立ち位置です。台本読んだことでいうと、桑田は仲間をすごく大事にする男で、誰かがちょっと離れていたりするとすぐ気づいて声をかけてあげたり場の空気を読んで笑わせようとしたり、周りに気を配ってる優しいやつだと思います。

桑田を演じる上で気をつけていることというと?

僕は自分を、どちらかというと冷たい人だと思っているので、今回優しい役を演じるのは、自分にとってまた成長するいいステップなのかなと、神様が試練を与えてくださった役なのかなと思いながら、楽屋とかでもいろんな気配りをしようと心がけています。
桑田の優しさを表現する上で監督ともいろいろ話をして、模索しながら迷いもたくさんありましたが、迷っていても仕方がないので、わかったところからできることを積み重ねて、桑田という役と向き合って演じ切れればと考えています。それでまた、僕自身も桑田を通して優しさというプラスアルファを経て、成長できるのではないかと思います。

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主演を務める寺尾聰さんの印象というと?

撮影の合間など、控え室でいろいろとお話をしてくださるのですが、それがすごく胸に響いてくるので、本当の先生のような印象を持っています。
例えば、共演者との距離の取り方や、競争心を忘れちゃいけないということなど、周りを蹴落とすということではなくて、内に秘めた強い思いは絶対に大事になってくると聞いて、勝手に背中を押された感じがしました。上手くは言えないのですが、自分が目指すビジョンをしっかり持ち、芯を貫き通せばいいのかなと解釈しています。

ご自身にとって恩師と呼べる人というと?

去年の夏ごろ、事務所の勧めもあってあるお寺へ2週間ほどお世話になったんです。それというのも、ずっと嫌なことから逃げてきていた自分がいて、恥ずかしい話、そんな自分を見かねた社長から行くべきだと言われたんです。
このときお世話になったお寺の和尚様に、「自分が誰なのか、全くわからない」という話を聞いてもらったのですが、「貴方はあなたでいい」という言葉をいただいたんです。そう言っていただいて何かが吹っ切れまして、それからというもの、考え方や取り組み方など自分の中で変わってきたので、その和尚様には感謝しています。

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このドラマのどんなところを観てほしいですか?

まず、日曜劇場という歴史あるドラマ枠で、今までの学園モノとは少し違った“教師と生徒”の熱い物語をお届けできると思っています。この作品は、僕たち世代が抱えるモヤモヤ感を後押しできるのではないか? そして、僕自身もこの作品を経ていろいろ思うこともあるし成長できるだろうと考えています。樋熊先生との出会いによって桑田たちが前を向き、吹奏楽に打ち込んでいく熱いやり取りを、最後までお楽しみいただけると嬉しいです。

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