TBSテレビ:日曜劇場『仰げば尊し』

インタビュー

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vol1

多部未華子さん樋熊奈津紀役

台本を読んだ感想は?

(インタビュー時では)まだ第2話までの台本しか読んでいませんが、あの不良少年たちがどのようにして吹奏楽部に入るのか? 一読者のような感じで台本を読ませていただきました。

このドラマで演じられる樋熊奈津紀はどんな人物でしょうか?

とてもしっかりした女性で、寺尾さん演じるお父さんのことを心配しつつ、支えたいとも想っていますし、応援したいとも考えている人だと思います。それと、自分が思ったことをパッパッと言うような、はっきりとした性格の持ち主です。
母親を早くに亡くしているので、身体を酷使してまで生徒と向き合うお父さんに対して、そこまでやる必要があるのか? と思う気持ちもあるかと思いますが、その一方では、自分が母親の代わりとして、お父さんへ接している部分はあるのでしょうね。

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初共演となる主演の寺尾聰さんの印象というと?

私が思っていた以上にとても親しみやすい方で、撮影の待ち時間などでは、寺尾さんが私と同じ年齢の頃は何をしていたかなど、いろいろなお話しをしてくださいます。そういったお話は、本当に貴重ですよね。例えば、当時の撮影のやり方から、それこそ先輩後輩の上下関係やライバル心についてなど、今とは違うところを教えていただいたりするので、とても勉強になります。それと、寺尾さんから聞いたお話を、またしばらく経って思い出したりすると、あらためて「あのときにお話してくれたありがたさがわかる」と思うんです。聞いたときは気付かなくても、時間が経って思い返したときに“今とはまた違った、ありがたいもの”へと変化するのだろうという気がしています。

人生の恩師と呼べる先生など、心に残っている方はいらっしゃいますか?

中学生の3年間、ずっと「苦手だな…」と思っていた先生がいました。美術の先生で、私、美術も嫌いだったのですが、その先生が高校受験の時にものすごく親身に接してくれて、とても印象に残っています。先生としてはそれが仕事かもしれませんが、中学生だった当時の私にとって、とてもありがたいなと思った方で、今でも感謝していますし、忘れられない先生の一人となっています。一昨年だったか、久しぶりに電話でお話しましたが、元気そうでなによりでした。
昔の私が感じたように、10代後半での出会いというか、多感な時にお世話になったことは、ずっと忘れないと思うので、このドラマではどう描かれるのか楽しみです。

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吹奏楽の魅力というと、どういったところだと思いますか?

それほど今まで聴いたわけではありませんが、それぞれ楽器の役割や音色は違いますけど、それが合わさったときに壮大な音楽が出来上がる。そこは、とても気持ちの良いものなのだろうなと思います。

このドラマの見どころというと?

不良の生徒たちが、ある先生と出会うことで、言葉や言動などが変わっていくという、どちらかというと、わかりやすいお話だと思うので、寺尾聰さんをはじめ生徒を演じる皆さんの係わり合いの中、学校の中でどのようなアツいやり取りが繰り広げられるのか? 私は舞台となる学校に直接関わってはいないのですが、そこはとても楽しみにしています。
どんな展開が待っているのかわかりませんが、きっとドラマを観ていただいた方に感動してもらえると思います。樋熊先生と生徒のアツい気持ちがぶつかり合ったり共鳴しあったりして、それが音楽になっていくという、観た方が感情移入しやすいストレートな作品だと思います。

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