NPSの本部で、珍しく心ここにあらずの速田(平山浩行)の様子を伺う古橋(池内博之)と梶尾(高橋努)。驚いたことに、プロポーズの返事を待っていると言う。速田は保育士の恋人・優子(平岩紙)と2年前から付き合っており、一號(向井理)たちNPSのメンバーは驚愕するが、香椎(大森南朋)は彼女の素性を知っているようだ。
そんなところに身代金目的の誘拐事件が発生する。誘拐事件は通常SITが指揮を執り、その指揮下でNPSも捜査に参加することになるが、元SITの速田は複雑な表情を浮かべる。
マル害は優子が勤めている保育園を卒園した小学一年生女子。事務的に捜査資料を読み上げる速田の元上司・SIT係長の当(あたり)真一郎(小木茂光)は、速田に優子が最重要参考人になっていることを伝える。
SIT捜査員の追跡でマル害保護に成功したという報告を受け、NPSは身代金を受け取った男たちを確保する。しかし、その男たちはただの運び屋で、首謀者は別にいるという。男たちの自供、監視カメラの映像から被疑者として優子に逮捕状が出されることになる。当は、容疑者と深い関係にある人間を捜査に加えておくことはできないと、NPSにはこの件から手を引くよう香椎に告げる。速田は、この事件を最初から洗い直そうと、NPSの職務から離れる責任として『退職願』と書いた封筒を香椎に差し出すのだった…。