インタビュー

北村さん×宮迫さん×谷原さん

今後、楽しみなことはありますか?

北村:
ドラマは、僕たち出演者が代表して取材を受けますけど、実際に台本を作っているのは脚本家さんとプロデューサーのみなさん。だから、僕たちも視聴者のみなさんと同じ目線で、“この先、どうなっていくのだろう?” とワクワク期待しながら台本を手にして撮影に挑んでいます。それは映画や舞台とは違う、連続ドラマの醍醐味というか… 結末が分かっている連続ドラマもありますけど、『ホワイト・ラボ』 に関しては僕たちも先が分からないので楽しみにしています。
宮迫:
僕が楽しみにしていることは… 打ち上げですね。撮影している最中は突っ走っていますから、楽しみにしていることは打ち上げ (笑)。マネージャーに 「打ち上げのスケジュールだけはしっかり確保しておいてくれ」 って頼んでます (笑)
谷原:
打ち上げも楽しみですけど、4月のドラマにはゴールデンウィークがあるので、みんなでバーベキューやって中打ち上げは?

北村&宮迫:中打ち上げ、いいですね !!

谷原:
ゴールデンウィークの1日くらいスタッフさんも休まないとねぇ…
北村:
(この場にプロデューサーがいるので) 今、ここで言っておくとスケジュール確保しておいてくれるかも!(笑)
谷原:
片山チーフプロデューサーがいらっしゃいますからね。何とか中打ち上げをしたいな、と…。

片山P:(笑)

現場で心がけていることは?

宮迫:
馴れ合いになろうと思ったらいくらでも馴れ合いになれてしまうので、合間にふざけあっていても本番になったら集中して演じなあかんなと。とくに (北村さんは) いっぱい喋る役ですから、本番前はそっとしておかなアカンなと思ってたんです。けど、むしろ北村の方が僕のセリフをいちいち邪魔してくるんですよ (笑)。“俺がミスしたら、お前もやり直しやで!” って言っているのに、邪魔してくるのでやめていただきたいです (笑)
北村:
宮迫さん、いっぱいいっぱいになってるんですよ (笑)
宮迫:
違うわ… 最後にしゃべることが多いんでね…
北村:
僕が何行もセリフを喋って、最後に宮迫さんがセリフを言うシーンがあって、
宮迫:
2行くらいのセリフなんですけど、それを間違ったら最初からやり直しやから “かわいそうやな” って思ってるのに、邪魔しよるから、こいつアホなんやなって (笑)。自分が損するだけやのに (笑)
谷原:
(笑)
北村:
馴れ合いにならないようにしているのは分かっていますし、確かに邪魔しました。それは、あの宮迫さんの初日だったから、現場の緊張をほぐそうと思って… (笑)
宮迫:
誰が、“あの宮迫さん” やねん!
北村:
だから、敢えてやったんです。みんなが笑ってくれたら、宮迫さんも入りやすくなるかなと。ちょっとくらい邪魔しても、宮迫さんならグラグラしないだろうと思ったら、相当グラグラしてしまって (笑)
宮迫:
ややこしいセリフやったからや。俺が現場に入ったらピリつくって、俺そんな役者ちゃうわ!
北村:
結果、誰もピリつかなかった (笑)
宮迫:
気楽なもんですよ。芸人さんですから。
谷原:
(笑)
北村:
(笑)
谷原:
北村さんとも宮迫さんとも飲み友達ではありますが、元々の出会いは仕事ですから。お互いプロとして仕事で認め合った上で、プライベートでも仲良くさせていただいているので、とくに心がけていることはないですね。信頼関係がキチンとありますから、心配していることはないです。宮迫さんが現場に入る前に、いかに現場を和やかにしておくか。座ったらすぐにクリームと砂糖を入れたホットコーヒーが出るように AD さんに頼んでいますし… (笑)
宮迫:
コーヒーは自分で入れてる。紙コップで飲んだ後、マル宮って名前書いて置いてるし!
谷原:
(笑)
北村:
(笑)

お互いの演技を見て感じることは?

北村:
一緒に演じているときは役に入っているので、当たり前というか、とくに気にしていないんです。ただ、完成した作品を見ると、技術の高さに驚きますし、力を貸していただいているなと。
宮迫:
お2人はプロなので。僕は芸人という立場から作品に参加させていただけることだけで、ありがたいです。
北村:
宮迫さんみたいに、賞はもらってないですけど。
宮迫:
戴いたんですよ、賞を。
谷原:
よっ!
北村:
オスカー俳優っ!
宮迫:
誰がオスカー俳優じゃ。ごめんなさいね…。3人で話してると、大体こんな感じなんです (笑)。何度も共演しているので、2人の実力は分かっていますから…。
北村:
信頼しているから 「こういうにチャレンジどうかな?」 と言えるし、自分も新たな部分も引き出してもらえますし、3人で色々と挑戦していきたいと思っています。
谷原:
宮迫さんは、現場の空気感やシーンのニュアンスを掴むのがうまいんです。『救命病棟24時』 で共演させていただいた際にも、セリフが難しいのにまったく NG を出さないし、セリフ覚えがすごくよくて…。さっきは芸人だと謙遜されていましたが、僕は役者として尊敬していますし、勉強させていただいています。北村さんは、1つの芝居を色々な角度から試せる柔軟さとアイデアが素晴らしいです。ハードな芝居、硬い芝居、柔らかい芝居、泣きの芝居、笑いにも転化することもできる。それを具体化するテクニックも持っているので、すごく勉強になります。この間も撮影の前日に 「谷原、『ライ・トゥ・ミー』 見たか?谷原の役の参考になるから見て」 とメールが届いたんです。作品を知っていたのですが見ていなくて… その足でレンタルに行き、1話と2話を見ました。そしたら、翌日の撮影シーンで悩んでいた部分がクリアになったんです。それを生かして、現場で石井監督にアイデアを提示できたので、北村さんは僕の役までちゃんとアンテナを張ってくれているんだと、とても嬉しく思いました。
宮迫:
マジで?俺には、何も言うてくれてないやん (涙)
北村:
(笑)

北村さん演じる一ノ瀬は犬を飼ってますが…

北村:
パブロフ!
宮迫:
パブロフは何犬なの?
谷原:
ブルドッグ?
北村:
フレンチブルドッグ
宮迫:
ちっちゃいやつ?でかいやつ?
北村:
そこそそ大きいよ。
谷原:
いいねえ!
北村:
パグとフレンチブルドッグの2匹連れて来てくれたんです。監督に、「どっちがいいですか?」 と聞かれたんですけど、一目見て 「大きい方!」 と答えてました。顔があまりにブサイクで可愛かったんですよね (笑)
宮迫:
ワンちゃんのさ…
谷原:
ワンちゃん (笑)
宮迫:
ワンちゃんも出会いやからな、恋愛と一緒やで。うちヨークシャテリア飼ってるねんけど、嫁はトイプードルじゃないと嫌って言っててん。それで、一緒にペットショップ見に行ったんやけど、もちろんトイプードルもおってん。成長しきってて、めっちゃでかいやつが。背もデカいし、全然トイじゃないトイプードルが…。それで、「全部見て、ちゃんと考えよう。それで、一番かわいいと思ったのを指さそう」 って言って全員一致したのが、今飼っているヨークシャテリア。結局は、出会いやねん。そのパブロフくんはいい出会いやね (笑)
北村:
石井監督は小さい方がいいかな… とおっしゃっていたんですけど、僕の一目ぼれで大きい方にして頂きました (笑)
谷原:
パブロフ、芝居はどうなの?
北村:
存在感がありますよ!これがまた、頭がいいんですよ。僕に懐いてくれて、何でも言うことを聞いてくれる。身体が大きいんで、飾ってある本とか倒してしまうんですけど、それもまたいいし。手足広げて、床にベタ〜っと寝そべるんですけど、めっちゃくちゃ可愛いので、絶対に人気者になると思います (笑)