Q. 演じる来栖はどんなキャラクターですか?
吉高さん演じる東山さんが面倒を見ている新入社員で、ディレクター見習いです。仕事自体は嫌いではないんですが、ゆとり世代ならではというか恐れ知らずというか、何か面倒なことがあるとすぐにやめたいと言ってしまいます。でも憎めないキャラクターでもあります。周りの同級生たちが仕事で成果を出している中で、自分はまだ出せてないことを悩んでいたりします。
Q. 演じてみていかがですか?
お芝居はすごく自由にやらせていただいていて、今まで演じてきた役の中で一番素の自分に近い気がしています。基本的に仕事以外の部分はすごく適当な人間なので(笑)。いつも演じるときにどこか自分を出しすぎちゃいけないと思って、自分の中でブレーキをかけちゃうところがあるんです。でも、今回はできるだけそこをはずして、いい意味で“適当さ”を出してやっていこうと思いながら取り組んでいます。
ゆとり世代というと悪く受け止められがちですけど、僕は悪い方には捉えてないです。自分に素直というか、自由に生きている感じがするので、個人的にはいいなと思いますね。

Q. 来栖の「おつまるで〜す」(※お疲れさまの意)と挨拶は泉澤さんのアドリブで誕生したとか?
そうなんです。1話のときにアドリブで言ったら、スタッフさんたちの間で物議を醸し出したんです(笑)。カットの声がかかるやいなや「今なんて言ったの?」ってプロデューサー、監督みんなに聞かれて、「あーさすがにやりすぎたな」って反省したんです。でもオンエアを見たら採用されてて驚きました(笑)。

Q. 撮影現場の様子を教えてください。
吉高(由里子)さんがとにかく明るくて、見ていて憧れます。撮影の合間に伸びをしていたらいきなりくすぐってきたり(笑)。でもそのおかげで自然体でいられるのでありがたいです。あと、スタジオにずっといると空気が薄くなってきて眠くなるときがあるんです。そういうときに吉高さんが積極的にみんなでゲームをやろうと声をかけてくださったり。それで目が覚めてまた集中できるようになるのでありがたいです。

Q. 吾妻役の柄本時生さんとはゲーム仲間だと伺いました。
はい(笑)。僕、休みの日は家から一歩も出ないでずっとやってるくらいゲームが好きなんです。撮影の合間に柄本さんが吉高さんとゲームの話をしているのを聞いて、「僕、そのゲームやってます」と言ったのがきっかけ。4話で時生さんとゲームをするシーンのときは、本当に楽しくてずっとこのシーンだったらいいのにと2人で話していました(笑)。時生さんは、僕のことを「師匠」と呼んでくださるんですけど、正直そこまではうまくはないので(笑)、そうなれるように頑張りたいと思います。
ご飯は、愁役の桜田通くんを交えて一回だけ行きました。『オールスター感謝祭』の後に「肉が食べたいです!」って話してたら「行く?」って時生さんが言ってくださって。3人で焼き肉に行きました。次の日も撮影だったのでさくっと食べて解散しましたけど、たわいもない雑談をして楽しかったです。

Q. 最後に作品の見どころをお願いします。
最初に台本を読んだとき、人は人に助けられて生きているということをすごく感じたんです。来栖の場合は、問題を起こして落ち込んでいるときに東山さんが来てくれて救われて会社に行く気になった。自分で解決できないことも人の助けがあれば解決できることもある。それぞれいろんな生き方があって人に支えられているとあらためて実感ができる、一歩踏み出す勇気をくれるドラマになっていると思います。
あと、さまざまなキャラクターがそれぞれ悩みや問題を抱えている中でテンポよく会話が進んでいくので、見ていて飽きないのではないかと。登場人物たちが壁にぶち当たりながらも活路を見出して乗り越えていく姿を通して、見てくださっている方が希望を感じていただければいいなと思います。