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原作紹介

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「残花撩乱」定価:本体630円+税 発売日:12月26日

西田りかは勤務先の常務の柏木荘太と不倫の関係だ。荘太の“パーフェクト妻”美津子は鋭くそれを嗅ぎ取り、よりにもよって荘太を兄と慕う圭一と、りかを見合 いさせようとする。当の圭一は美津子に秘めたる憧れを持ち続けていた。そして、美津子の方も圭一に対する密かな想いが、時にあふれ出しそうになるのだ。他 にりかと同じ書道教室に通う二人――全身に整形を施す麻紀、夫婦生活がうまくいっていない泉の動きも絡んでくる。枯れない、散らない、もっと咲く……愛 憎、嫉妬、苦悩が艶やかに流麗に描かれた、大人の情愛群像小説。

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原作者・岡部えつコメント

『残花繚乱』を書き始めるとき、担当編集者から出された注文は「女性をターゲットにした、テレビドラマ化を狙えるものを」でした。具体的にドラマ化の見込みがあったわけではまったくなく、いつまでも小説家として成長せず迷っているわたしに、指針を与える意味だったのでしょう。
そんな思惑はさておき、向田邦子さんを小説家としても脚本家としても尊敬しているわたしとしては、暗闇に一条の光を見たようなもので、主人公「りか」を定めたとたん、美津子が、麻紀が、泉が、美羽が、龍子が、次々と立ち上がって動き出しました。はじめての連載で気負っていたのもどこかに消え、気がつけば楽しんで書いていました。終盤では彼女たちと離れ難く、予定より数回、掲載を伸ばしてもらったほどです。
そうして心から愛して書いた女たちが、本当にテレビドラマになるという喜び、どう書いたら伝わるでしょうか。 原作者としては、小説が映像作品として”生まれ変わる” ミラクルも、楽しみのひとつです。胸が躍っています。

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