主演・田中麗奈コメント
ドラマの内容を伺い、私の今までのイメージとは全然違う雰囲気の役でしたので是非やってみたいと思いました。すごく面白そうでしたし、私の日常とのギャップもとても新鮮に思えます。
物語自体がとても面白いので、あまり気負うことなく、自然と、役やストーリーに入りこんでいけたらと思います。
魔性の女性というのは、本人が普通にやっていることとか、相手との距離感だったり、男性との距離感だったり、話す内容とか、そうとは意識してないのに相手をどんどん引き込んでしまうもので、努力して得られるものではなく、無意識にそうしてしまうというか、実は本人も気付いていないところだったりするのかなと思っています。
だけど、私自身は平和主義なので、対立とか本当に苦手なんです。このドラマでは奥さんのいる人を好きになって、その奥さんとやりとりしていくうちに立ち向かっていく気持ちも彼女には出てきたりもするのですが、平和に生きていきたい私にはない気持ちなので、そこをどんな風に演じていくかは一つの課題です。
ただ、彼女はすごく地味なタイプですし、生い立ちも生活レベルもふつうですし、日常の過ごし方も派手ではありませんので、身近にいるごく自然な女性として演じながらも、彼女と会うとほっとする空気感であったりとか、やわらかさや、ほがらかさといった、女性らしさは感じさせられたらと思います。
まずは気負わずに、自然にりかに寄り添いたいと思います。
栗原美和子プロデューサーコメント
滅多に民放連続ドラマに出演されない田中麗奈さんに、久々にご出演いただけることになって、とても貴重に感じています。視聴者の皆さんにとっても新鮮なキャスティングだと思います。
演技派として実力があり、さらに年齢を重ねて30代になられた田中麗奈さんの、これまでの可憐で可愛らしく儚いイメージは大事にしつつ、大人の女性の色気とか迫力とかいったものをプラスしていただきたいと、大いに期待しています。
今回のドラマは、女性の魔性のようなものがテーマとなっています。田中麗奈さん演じる西田りかは、本人には悪意はないけれど、無意識の小悪魔性を持った魔性の女です。決して計算ではないのに魔性が潜在している――これを演じることが出来る30代女優は田中麗奈さん以外に考えられません。
そのヒロインを徹底して苛める悪女役を若村麻由美さんが演じて下さいます。ただ美しいだけではなく演技がとても深い女優さんですから、この柏木美津子という役にピッタリです。今回のドラマでは、この美津子のファッションにも注目していただきたいと思っています。
その夫であり、りかの不倫相手である柏木荘太を演じて下さるのは、村上弘明さん。ダンディでハンサムで人気者の「ミスター」にピッタリの配役です。男の色気を存分に発揮していただきたいです。
りかの見合い相手として登場するのが、青柳翔さん演じる落合圭一です。青柳翔さんは、長身のイケメン俳優として人気急上昇中。『劇団EXILE』のメンバーで、舞台経験が豊富なので、演技も充実しています。今回は爽やかでありながらミステリアス、という、これまで彼が演じたことのない役柄に挑戦していいただきます。
このように、演技派俳優の方々に集っていただけたので、見応えのあるドラマになると期待しています。
人間は表に見えている部分だけが全てではありません。それぞれが裏を抱えており、自分が幸せになるためには嘘もつくし芝居も打つのではないでしょうか。それらの思惑が複雑に絡み合った大人の危険な恋愛劇は、まさしく美しき罠なのです。
ヒロイン西田りかは、その美しき罠の中でもがきながら、正攻法で闘いながら、「自分にとって本当の幸せとは何なのか？」を模索していきます。“悪女になれない小悪魔ヒロイン”を応援していっていただけるドラマにしたいと思っています。