TBS 金曜ドラマ 「生まれる。」

2011年4月22日スタート 金曜よる10時放送

大杉漣さんインタビュー

台本を読んだときの感想を教えてください。

鈴木おさむさんが台本を書かれるということで、放送作家として活躍されているのを存じ上げていましたし、どのような台本を書かれるのか楽しみでドキドキしました。実際に読んで、とてもリアルな台本だと思いました。人間の日常的な気持ちや、それぞれの関係もそうですが、ひょっとしたら起こりうるかもわからないような身近な内容で、親近感を感じました。一言でいうと、“肌に触られているような台本” だなと思いました。
それと、毎回台本の表紙の絵を書いているのが 「 生まれる。」 スタッフたちのお子さんの手書きなんですよ。1話の台本はプロデューサーのお子さんですし、2話は金子監督のお子さんなんですよ。もちろん内容も楽しみなのですが、毎話台本の表紙も楽しみにしています。

近藤卓巳とはどういう人物ですか?

「 妊娠をするというのは奇跡なんだ。必死にここまで辿り着いたんだ。」 という近藤卓巳のセリフがあるのですが、どういう状況であっても、生んでもらいたいと考えている産婦人科医です。
ただ仕事上の産婦人科医という立場だけではなく、どちらかといえば親代わりだったり、友人のようだったり、いろいろな面を持ち合わせています。
患者さんとの距離は近く、本気で患者さんの立場になれる人であり、愛想笑いもなく、取っ付きにくかったり、堅苦しかったりするかもしれないけれど、逆にいうと、そういった所がとても人間らしい人なんだと感じる点でもあり、人が好きなんだな… と思います。
「 生まれるということは、一人の人間の人生を生み出すことなんだ。」 これも近藤先生のセリフなのですが、まさにそう考えている方なんでしょうね。

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そして、この先生は甘党にもほどがあるという (笑)。いつも袋いっぱいのチョコレートを食べているんです。僕の想像なのですが、彼にとっては恐らくチョコを食べることによって、仕事上の気持ちのバランスをとっている気がします。産婦人科医というのは、大変な仕事だと思いますし、プライベートな時間を十分に持てるような職業ではないと思うんですよ。近藤先生は、“掛かりつけの先生” のような、何時でも病院に出て診察を行うようなお医者さんだからこそ、チョコレートはきっと癒しのひとつかな?なんて思ったりします。
ただ、あれだけの量を食べてしまうと、先生自身が病気になってしまうような気もしますけどね (笑)。

実際に演じていかがですか?

演じるにあたってはとても面白いけれど難しい役だなと思います。まだ手探りで演じている状態ですね。これまでも医者を演じたことはありますが、産婦人科医を演じるのは初めてなので、ドキドキしながら演じています。いろいろ教えていただきながら、少しずつ学びながらやっていきたいな、と思っています。
産婦人科は今、お医者さんが減っているといわれていますし、見ている方々にも 「 この先生のお世話になりたい。」 と思ってもらえるような人物になるといいなと思っています。

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共演者たちの印象を教えてください。

実は、田中美佐子さんも堀北真希さんも初共演です。
堀北さんは、すごくチャーミングな方ですね。撮影現場では饒舌に話す方ではないのですが、自分の居場所を持っていて、ちゃんと役と向き合っている方だと思います。
田中さんはすごくおおらかな方なので、撮影現場ではとても救われています。
僕が演じている近藤先生の役柄もあるので、緊張感と柔らかさのバランスをとりながら撮影していけたらいいですね。とてもいい雰囲気で撮影が始まっているので、この状態で最後までいければいいなと思っています。2人とも本当にすてきな女優さんだと思います。

番組のみどころを教えてください。

このドラマの中には、いろいろな要素のお話が含まれています。
林田家の家族の話もあれば、51歳の愛子の高年齢出産の話もあります。田中さんご本人の経験を生かしてどう演じられていくのか、僕自身とても楽しみにしています。近年、高年齢出産の方が多くなってきていると伺っていますし、これから出産を迎える方へのエールになればいいなと思っています。
人は家族や職場の人など、周りの人たちに支えられながら生きている。決してひとりでは生きていないということを感じていただけるような作品だと思います。元気になったり、勇気がでたり、踏ん張れたり… 前向きな気持ちになれるドラマになればいいですね。ぜひ、最終回までお付き合いください!


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