堀北真希さんインタビュー

台本を読んだときの感想を教えてください。

まず、高年齢出産がそんなにリスクのある出産だということを知らなかったので、お母さんが何歳であろうと子どもができたら嬉しい出来事なのかなと思っていました。
今回、台本を読んで、嬉しいだけではなく、高年齢出産ということには新しい命と一緒に危険も伴ってくるんだということを知りました。
やはり、私自身も命の大事さを改めて考えていきたいし、見てくださっている方にもいろいろと感じながら見ていただけるようにしていきたいなと思っています。
自分の母親が妊娠をすることで愛美自身の心の中にも葛藤が生まれると思います。自分自身の仕事も大変だし、家族のことも考えなければいけない… その悩みの答えがなかなか見つけられなくて、悩み、苦悩している愛美の葛藤を私も台本を読んで感じたので、そこはきちんと表現したいなと思いました。

鈴木おさむさんが脚本を書かれていますが…

鈴木さんとは直接お話をさせていただきました。
「 こういう物語にしたい。こういうふうに見せたい。」 と、明確に伝えてくだって、脚本家さんとは普段、台本を通してコミュニケーションをとることが多いのですが、今回は直接的にお話させていただきました。
鈴木さんが描くこれからの林田家の絆や、人間関係の変化をとても楽しみにしています。

林田愛美とはどういう人物ですか？

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私が演じる林田愛美という人物は、林田家の長女で、ごく普通に生きてきた女性です。
出版社に勤めていて、まだ独り立ちはしていないので、奮闘している最中です。
意欲がとてもある子なので、自分で目標を持って一生懸命頑張っている姿が愛美の見どころのひとつだと思います。
ちょうど高年齢出産というテーマで本を出版することになっていて、高年齢出産の知識を愛美は母親から 「 妊娠をした。」 と打ち明けられる前に知ってしまうんです。
先に知識が入っているぶん、「 お母さんの体が危険かもしれない。」 ということをわかってしまって、なかなか素直に賛成できないでいます。

林田愛美を演じる上で気をつけている点。

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私自身が長女ですし、長女気質なので、長女としての役作りに関しては心配をしていません。愛美は仕事に前向きで、とても頑張っている子。一生懸命に仕事と向き合っているところは意識して演じていきたいです。
高年齢出産の本を出版するにあたって、取材したりするので、愛美が元々持っていた高年齢出産に対する考えが取材をすることで徐々に変わっていく様子も表現していけたらいいな… と思います。
見てくださる方々も元々知っていても、このドラマを通じて初めて知る事がたくさんあると思います。みなさんに一番近い立場で演じることができればいいですよね。
また、愛美を 「 特別だから乗り越えることができたんだ。」 という見え方にしたくないなと思っています。“特別に芯が強いから頑張れた。” “特別優秀だから乗り越えられた。” など、そういった意味ではなくて、奮闘して苦悩して頑張ったからこそ乗り越えられる、というところも表現できたらいいなと思っています。
ひとつひとつがドラマチックになりすぎないように、みなさんが不自然に思わないように自然に、リアルにお話の流れを作っていけたらいいなと思っています。

編集者役を演じることについて…。

編集者さんとはよくお仕事しますが、実際どういう風にお仕事しているのかわからないので、意外とイメージがつきにくいお仕事なのかもしれませんね。

堀北さんご自身も長女ですが、「 長女として大変だな。」 と思うことはありますか？

長女はつい頼られると頑張ってしまうところがあります。私は友達に対しても、少しお姉ちゃん目線になってしまうんです。元々長女気質なのかもしれませんね。
また、長女だからか甘えるのは下手です。私としては甘えられるほうが楽なので、誰かに頼られることは自分の中では自然なことです。