木曜よる9時
松田翔太さん演じられる、クールなトカゲとは正反対のキャラクターで、物事に対して猪突猛進していくタイプです。人との距離を縮めるのが早く、それも意識してではなく、いつの間にか仲良くなってしまうオープンな女の子ですね。そこが良さでもありますが、空気が読めなかったり、ミムラさん演じる刑事の洋子にうざがられたりするんですけど(笑)。香里の登場するシーンは、コメディタッチな部分も多いですが、物語の中で一番、お芝居の振り幅が広い香里を演じるのは本当に楽しいです。
今まで自分が演じてきた役の中で、雰囲気は一番近い気がしますし、役も全然作りこまずに演じていますね。お芝居を終えて、キャスト、スタッフの皆さんとモニターチェックをしていると、自分では特に狙っていない部分で笑いが起こって「今のって素なの? それとも芝居?」と言われることも多いです。ただ、香里は嗅覚が鋭いという設定ですけど、私は全く鼻が利かないので、そこは似ていないですね(笑)。
クランクインする前はクールなイメージを持っていたんですけど、実際に一緒に仕事をしてみると、すごくフランクな方ですね。演技はとてもナチュラルで素敵ですし、「こういう風にしたら面白いんじゃないか?」といったアイデアを出して下さるので、とても演じやすいですし、楽しいです。
ちょっとずれたクールさを持っているトカゲと、とんちんかんだけどまっすぐな香里のコンビは、まさに異性同士だからこそのでこぼこ感が出ていると思います。香里はトカゲを無視したり、トカゲに突っ込まれたりすることもあるんですけど、彼女は素でやっていることなので、本人にとっての普通感を大事にしています。2人のちぐはぐな会話もクスッと笑ってもらえるようにお芝居をしているので、視聴者の方々には“ずっと観ていたい”と思われるようなコンビでいたいですね。
毎回、どんな衣装か楽しみです。実際に見ないとどんな衣装なのかわからないですし、なかなか自分では着られないのでわくわくしますね。第1話で香里はウェイトレスとしてフェリーに潜入するんですけど、その撮影は本物のフェリーで行われたんです。その撮影の時、お子さんのエキストラに「お茶がなくなっちゃったんですけど…」って、普通にフェリーのスタッフさんと間違えらえてしまって(笑)。ですが、本物のスタッフに間違えられるくらいなじんでいるんだと、潜入している実感が沸きました。また、第2話では食堂の従業員として潜入しますが、その様子を写真にとって親に送ったら「似合いすぎていて面白い」という返事が返ってきました(笑)。
3階建てのセットには感動しました! 事前に模型を見せていただいて、その段階でもすごいと思っていたのですが、実際に中に入ってみると秘密基地のようで、ハイテクな物もありつつ、生活観もあってすごく居心地がいいです。
きっと見てくださる方もヤナギ探偵事務所に行ってみたいと思われるのではないでしょうか?
ミステリーとしてもストーリーがしっかりしていますし、1話完結なのでとても見やすいドラマだと思います。毎回、新鮮な気持ちで「次はどこに潜入するんだろう?」「次回はどんな事件なのかな?」とわくわくしてもらえる作りになっていますし、トカゲや香里たち、登場人物のバックボーンも後々明らかになってきますので、楽しみにしてもらえたら嬉しいです。