2018/5/15(水)〜6/24(日)
ベトナムのバクニンで行われていた第19回アジアジュニア女子選手権大会(U-19)は17日(日)、ファイナルラウンドを行い、日本は決勝戦で中国にストレート(25-20、25-14、25-20)で勝利。大会を通して1セットも落とすことなく完全優勝を飾った。
日本はクオーターファイナルラウンド以降、イラン戦、チャイニーズタイペイ戦とすべてストレートで勝利。ところが決勝で、今大会2度目の対戦となった中国を相手に、1セット目は4-9と大きくリードされる。それでも粘り強さを見せた日本は、吉田あゆみ選手のジャンプサーブを軸に態勢を立て直して逆転、リズムに乗ってこの試合もストレートで中国を押し切った。2016年の前回大会、そして2014年の前々回大会では、日本は決勝戦で中国に敗れていた。今回は、その借りを返す会心の勝利となった。
チームは来年、イタリアで開催される予定の世界ジュニア女子選手権大会(詳細は未定)への出場権も獲得した。
6月17日(日)日本(6勝0敗)vs中国(4勝3敗)
3-0(25-20、25-14、25-20)
第1セットスターティングメンバー
吉田あゆみ、園田風音、平山詩嫣、荒木彩花、山下晴奈、中川美柚、大工園彩夏
【戦評】
<第1セット>
決勝戦という独特の雰囲気の中、動きに多少硬さが見られ,いきなり中国の連続スパイクで先行された。それでも山下晴奈選手や中川美柚選手のスパイクで4-5と拮抗。しかし高い打点から硬軟交えた中国の猛攻が止まず、日本は防戦一方となった。4-9とリードを広げられかけたが、吉田あゆみ選手や荒木彩花選手のスパイクやブロックで8-12と食い下がった。ここでサーブに回った吉田選手のジャンプサーブがさく裂して、5サーブポイントを挙げると、14-12と逆転に成功。中国も必死でサイドアウトを取りにかかるが、その後もリリーフサーバーの西村弥菜美選手や中川選手の連続サーブポイント、平山詩嫣選手のライトからの攻撃が決まって22-16となった。中国も意地を見せて強烈なスパイクで攻め立て、22-19と追い上げかけたが、日本の攻撃陣が踏ん張り、最後は山下選手のスパイクが決まって、25-20と第1セットをものにした。
<第2セット>
硬さが取れはじめ、園田風音選手の正確なトスから躍動する日本の攻撃陣が得点を重ね、11-4と大きくリード。ここで中国も高さのあるブロックで対抗し、11-8と追い上げにかかったところで日本が1回目のタイムアウトを要求。これが功を奏してリズムを取り戻し、再び吉田選手のジャンプサーブで崩して17-10と得点差を広げた。終盤、平山選手や中川選手が中国の高いスパイクを叩き落すと、山下選手のキレのあるスパイクが決まって22-12とゲームを支配する。中国はサイドアウトを取るのが精いっぱいで、最後も平山選手のサーブが決まって25-14と第2セットも連取した。
<第3セット>
序盤、中川選手や山下選手の緩急をつけたスパイクで一気に7-2とリードする。しかし意地を見せる中国の高いブロックで反撃を許すと、日本のミスも手伝って8-11となったところでタイムアウトを要求した。ここから踏ん張ってサイドアウトの応酬でしのぎ、山下選手や平山選手のスパイクで逆転、16-15としたところで2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。タイムアウト明け、中国も必死でサイドアウトを取るが、日本は山下選手のサービスエースや平山選手のスパイクで確実に加点。終盤、吉田選手の力強いスパイクで得点し日本が22-18としたところで、中国は2回のタイムアウトを使い切った。タイムアウト明け、山下選手のスパイクで中国の気勢を削ぐと最後はミスも誘発して、25-20で第3セットを締めくくった。
この結果、日本は大会を通じて失セット0で、完全優勝を果たした。
【1次リーグ戦以降の日本の試合結果】
・6月15日(金)クオーターファイナルラウンド 日本 3(25-16、25-22、25-13)0 イラン
・6月16日(土)セミファイナルラウンド 日本 3(25-10、25-14、25-19)0 チャイニーズタイペイ
・6月17日(日)ファイナルラウンド(決勝戦) 日本 3(25-20、25-14、25-20)0 中国
【日本選手の個人賞】
・ベストアウトサイドスパイカー:吉田あゆみ選手
・ベストセッター:園田風音選手
・ベストリベロ:大工園彩夏選手
・MVP:園田風音選手
【最終順位】
1位:日本
2位:中国
3位:タイ
4位:チャイニーズタイペイ
(以下略)
(引用:公益財団法人日本バレーボール協会)
JVA2018-05-006
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