向井理×木村文乃×佐藤二朗 座談会 前篇

金曜ドラマ『神の舌を持つ男』金曜日よる10時から

向井理×木村文乃×佐藤二朗 座談会 前篇

前篇

堤監督が構想に20年間費やしたとおっしゃっていましたが、それを感じる部分は?

向井理さん(以下、向井):『神の舌を持つ男』は「八つ墓村」「天城越え」「2時間サスペンス」など、渾身のパロディというかオマージュ満載なんです。「横溝系」というセリフもありましたし……。
佐藤二朗さん(以下、佐藤):はっきり言ってますね(笑)
向井:横溝系の2サス(2時間サスペンス)って(笑)
佐藤:うんうん。
向井:それを堂々と言えるのは、堤さんが元ネタになっている作品をリスペクトしているからだと思うんです。
佐藤:そうだね。
向井:過去の作品をあえて自分の目線で映像化するという男意気。それは尊敬しているからこそ出来る事で、正面から作品にぶつかっていくかっこよさと、そこにギャグを追加するという……堤さんの壮大なチャレンジ。この作品に賭けているなと。4話と5話は前編後編のひとつのお話なのですが、台本を読んだとき「どうやって映像化するんだろう?」と、
佐藤:思ったね。
木村文乃さん(以下、木村):思いました。
向井:それは本当に秀逸でした。これは前々から考えてないと出来る作品じゃないなと。
佐藤:いや、ホントそうだ。
向井:構想20年って嘘だろう、と思っていたんですけど、
佐藤:やっぱり20年考えていたんだ、と(笑)
向井:18年ぐらいだろうと思っていたんです。
佐藤:おっと、なんだろう、その2年の差は。
向井:18年ではなく、やっぱり20年考えた作品なんだなと思いました。
木村:笑。
佐藤:堤さんって、山のロケが好きだなと思っていたんです。そしたらクランクインする前に、堤さんが「俺もここまで色んな場所に行ってロケするのは初めてに近いかもしれない。大変なスケジュールになると思うけど、たまにはこういうのもいい」とおっしゃっていて。それを聞いたときに、堤さんが長年温めてきたということが信じられたね。
向井:確かに。
佐藤:毎回違う温泉地へ行くんです。連続ドラマで、これほど様々な場所へ行ってロケをした経験がないので新鮮でしたね。大変でしたけど……。
木村:色んな場所へ行きましたね。撮影を進めていて感じたのは、堤さんの勢いがとにかく衰えず、還暦になられる方とは思えないなと。朝が早かろうが、夜が遅かろうが、生き生きと、もっと面白い事が出来るんじゃないかと探しながら撮影されているんです。そんな姿を見ていると、長年温めた企画であり、やりたいことが出来て楽しくてしょうがないんだろうなと思いました。
佐藤:そうだね。
木村:そんな堤さんを見ていると、演じている側としては、要求されたことに対応できないと悔しいから、常に応えられる様にがんばろうとすごく前向きになります。堤さんが言った通りにやったほうが絶対に面白くなるので、出来るだけかえしたい。それに、スタッフの皆さんも“出来ない”と言わず、出来る事を必死に探して動いていますし……“物作りって面白い!”と思わせてくれる堤監督はすごいですよね。
佐藤:そうだね。僕の予想だとね、堤さんは還暦なんでね、朝は強い。
木村:笑。
向井:笑。
佐藤:夜は、ちょっと弱い気がする(笑)
向井:そうですね(笑)
佐藤:どちらかというと、傾向としてはそうだよね。
向井:うん。朝はめちゃくちゃ強い(笑)
佐藤:撮影開始時間、ものすごく早いんですよ。
向井:堤さんは、僕らよりも3時間前に現場に来ていますからね。朝、起きてしまうってこと?
佐藤:起きちゃうんじゃないかな?(笑)
木村:リハーサルがだいたい5時スタートで、私たちの入り時間がその30分〜1時間前。
佐藤:地方で、ですよ。地方で5時からリハーサル開始。朝の意味が分からない。
木村:笑。
向井:日が昇る5時頃にスタートして、まさかのふんどし一丁。
佐藤:ありましたね、こないだ。
向井:つい先日ですよ。
佐藤:1週間位前。
向井:朝5時にふんどし姿で……
佐藤:自転車で道を滑走しました。
向井:それは言わないで……
佐藤:それはダメですか?
向井:人生の汚点です(笑)
木村:あははは。
向井:疾走したなー(笑)

印象に残っているロケ地はありますか?

佐藤:1話の
向井:湯西川
佐藤:湯西川温泉。あれどっからだっけ?
向井:栃木県の、奥日光?鬼怒川ですか?
佐藤:そう、鬼怒川。鬼怒川から車で1時間ぐらいなんですけど、一番近いコンビニが車で50分!!
向井:そうそう。
佐藤:つまり、“ない”ってことですね。
木村:笑。
向井:1回も行かなかったですよね。
佐藤:行かなかった、行かなかった。近くにコンビニはないし、お店も夜10時ぐらいには閉まっちゃうんです。僕と理は晩酌が好きなんですけど、こういう事もあるだろうからと東京から缶詰を持参したんです。僕の人生であんなにも缶詰に頼ったことはなかったな。
向井:笑。
木村:笑。
佐藤:それが第1話。近代文明と隔絶された、というと言いすぎですけども、
木村:あはは。
佐藤:地元の方たちも、買い物をする場所がないから、週に1度、移動販売車が来るので、その時に購入すると言っていましたから。
向井:あ。地元の方が、移動販売でわざわざかった缶詰を……
佐藤:それ、言いますか?
向井:笑。
佐藤:ツナ缶がなくなりまして、
向井:ということを近所の方に言ったら、家からわざわざもってきてくれたんですよ。移動販売で買った缶詰を。
佐藤:そうですね、3缶いただきました。
向井:それで、僕がいつも行っていた酒屋さんがあるんですけど、そこに普通に売っていたんです。
佐藤:それ、見逃していました。
向井:サイテーです。
佐藤:サイテーです。
向井:何で貰ったのか……(笑)
佐藤:地方の温かみを感じたよ(笑)
木村:笑。

向井さんはいかがですか?

7・8話の草津温泉は、個人的には行ってみたいと思っていたので、唯一楽しめましたね(笑)。温泉は好きですし、日本一の湯量という事で、写真などで見ていた湯畑を見られてよかったです。撮影でも湯畑周辺を使いましたし、実際に行っているからこそ撮ることが出来る映像なので、それはオールロケの強みかなと思います。

木村さんはいかがですか?

木村:そうですね。遠いロケ地ならではの景色だったり、雰囲気だったりが素晴らしいロケ地の数々でした。
佐藤:そうだね。
向井:うんうん。
木村:ちょうど、桜の咲く少し前から撮影が始まって、桜が満開になり、田植えの時期になり…という、日本の四季を身近に感じられる場所での撮影が多いので、大変なんですけど、すっごいキレイなんです。
佐藤:そうだね。
木村:なので、毎回癒されるんですが、その中でも赤沢宿!
佐藤:うん。そうだね。
向井:そうですね。
木村:山梨県の早川町は、本当に素敵なところでした。
佐藤:4話5話の撮影だったんだけど、スケジュールはとっても大変なんですけど、景色がね。ちょっと息をのむような絶景。
向井:凄かったですね!
木村:凄かった!
佐藤:夜は満天の星だし。
木村:星です!!二朗さんが星空にすごく感動していて、誰よりもキャッキャとはしゃいでいました。
佐藤:僕、4歳の子供がいるんですけど、この景色を子供に見せたいと、何度思ったことやら。この景色を見せたら、どんな風に思うだろうと……それぐらい毎回毎回、主に山ですけど、山、山、山、海、山、山、山くらいのペースですけど、ロケ地は絶景が多かったので、厳しいスケジュールの中でも救いでしたね。

向井:4話5話はすごかったですね。
佐藤:絶景だったんだけど、
向井:内容的にもスペクタクル!SFですよね!
木村:うん。
向井:さっきも言いましたが、台本を読んだとき、どうやって映像化するのか?と。
佐藤:そうそう。
木村:笑。
佐藤:実写化できないだろうって、
向井:しましたね。
佐藤:したね。
木村:堤さんが映像化すると、台本以上にすごい事になりましたね。
佐藤:そうそう。
木村:演じていてサプライズが!
向井:台本以上のものが毎回出来上がる。
木村:そうなんです!
向井:僕らは3話も大変でしたけど……
佐藤:そうなんですけど、それ言いたいけどね、ネタバレになっちゃうからな…。
木村:3話って、何でしたっけ?
向井:溺れたね。
佐藤:溺れる。
木村:ああ、そうだそうだ!私、すごいアクションしていました。
佐藤:アクション(笑)
木村:はい(笑)
佐藤:毎回毎回、予想だにしないような……
向井:こんなドラマみたことない(笑)
佐藤:本当にね、こんな言い方するとあれですけど、田舎のおじいちゃんおばあちゃんは面食らうと思う(笑)
向井:笑。
木村:笑。
佐藤:それくらいの非常に独自性のある作品になっていますね。
向井:真似できないですね。
佐藤:誰も真似できないだろうね。

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