らくのうびより

毎週日曜日 ひる12:54

2018.03.18 OA

栃木県那須塩原市、自由学園那須農場。
朝の光の中、放牧された牛たちがいる。

写真1

「自由学園那須農場」の看板。
らくちゃん「ん!?“学園”って、ここ牧場じゃなくて学校なの?」
農場長の前田匡彦さん(35)が応える。
前田「ここはですね、学校法人自由学園の創立者が
『人間教育とは土に触れて生命を感じることだ』ということで
1941年に生徒と共に開墾したのが始まりなんです。
1973年に酪農を専業として今にいたります」

牧場には開業当時からの古い建物が残されている。
らくちゃん「ここは「文化財」みたいな牧場なんだね。
他に貴重なものは?」
前田「とっておきの見せたいものがあるので、
ぜひ、見て行ってください」

倉庫に入っていく前田さん。
前田「これですね」
古めかしいトラクターがある。
前田「これは栃木県の県北で初めて導入されたトラクターですね」

写真1

このトラクターは1952年、イギリスのファーガソン社製
「TEA-20型」。
長年、牧場に放置されていたものを
2013年に自由学園の生徒とOBが修復したもの。
前田さんが、そのトラクターを運転してみせる。

前田「OH!モ〜れつ!歴史が刻まれたトラクター、
まだまだパワフルだねぇ。
前田さん、伝統ある牧場で働くってどんな気持ち?」
前田「誇りですよね。こういうところで働いているからこそ、
僕もこの歴史の一つになるんだな、と思うと、うれしいですよ」

酪農家からの一言

酪農家写真

前田匡彦(35)さん

私は中学生の頃から酪農家に憧れていました。
実は実家は非農家で、「そんなの夢だよ」と言われたこともありましたが、今は希望の職業に就き、牧場で働いています。
「夢を描く」ことは大切な才能だと思います。みなさんも「こんな職業につきたい」と思った気持ちを大切にしてください!