らくのうびより

毎週日曜日 ひる12:54

2018.02.18 OA

埼玉県熊谷市、i-Milk Factory。雪が降っている。

らくちゃん「♪雪やモウモウ〜あられやモウモウ〜
井上さん、牛さんたち寒くないのかしら?」

井上陸弥さん(27)が応える。
井上「親牛に関しては、かなり寒さに強い動物ですね。
牛の胃の中には微生物が多数いるんですけど、
繊維などのエサをその微生物が分解しているんですが、
その過程で発酵熱が生まれます。
その熱が体温維持にかなり役立っていると思います。
それプラス皮下脂肪もあるので、
氷点下でも十分に体温維持はできます」

写真1

らくちゃん「なるほど、体の内側からポカポカなんだぁ
あら?子牛ちゃんは、お洋服 着てるのね〜」

井上「子牛は成牛と違って寒さに対してかなり弱い動物ですね。
なぜかというと胃の中での発酵熱は子牛はできなくて、
胃がまだそこまで発達していないから熱を出せないんですね。
それと皮下脂肪もまだ体についていないので、
かなり寒さに弱いです」

らくちゃん「この時期はめっちゃ寒いけど、お洋服だけで大丈夫…?」

写真1

井上「暖房の装置があって、それを子牛の上から
直接温められるような感じで設置しています。
それと下をなるべく乾かしてあげて、子牛の体を濡らさない
冷やさないということがかなり大事だと思って管理しています。
子牛の寒さ対策には気を使っています」

らくちゃん「♪春よ来い〜早く来い!」

酪農家からの一言

酪農家写真

井上陸弥(27)さん

酪農という産業は消費者の方にはイメージしにくいと思いますので、みなさんがこれまで以上に安心して牛乳を飲んでいただけるよう、私たちの仕事がどのようなものかを発信していきたいです。