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「富岳」で小林陵侑を解析 ジャンプ後半、揚力が増加


 理化学研究所や北翔大のチームは4日、スーパーコンピューター「富岳」を使い、北京冬季五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子で金メダルが期待される小林陵侑(25)のジャンプを解析した結果を発表した。ジャンプ後半、体を持ち上げる向きに働く揚力が増加し、長い飛距離につながっていた。
 解析では「モーションキャプチャー」と呼ばれる手法を活用。計測装置を装着した小林陵に実際にジャンプしてもらい、動きを測定した。
 通常はジャンプ後半に揚力が減少して失速するが、小林陵は背中側の気流の乱れが少なく、後半になっても空気抵抗を抑えることができ、揚力の増加につながったと結論付けた。(共同)

写真:
「富岳」を使い解析した、ジャンプ後半時における小林陵侑選手(左)と他の選手の気流の違いを示した図(北翔大、神戸大、理化学研究所提供)(共同)
小林陵侑選手のジャンプについて、「富岳」で解析した結果を説明する北翔大の山本敬三教授=4日(共同)
2月4日(金) 18:39

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