稔おじいちゃん(藤原竜也)が発見されて1カ月が経った。最近の稔はというと、体調が思わしくなく、念のため病院へ行ってみることに。検査が終わり、待合室にいると、ある母親(堀内敬子)が子供に浦島太郎の物語を読み聞かせていた。「竜宮城にいる間にね、地上では何十年も経っていたの」とお母さんが言うと、「かわいそう、きっとすぐに死んじゃうね」と、子供。その言葉に、みるみる稔の顔は青ざめ、自分も、浦島太郎のように、死んでしまうのではないかと嫌な想像を膨らませる。
一方、孫たちは、おじいちゃんのおかげで、一歩ずつ成長していた。健介(大東俊介)はひきこもりだったとは思えないほど、工務店のために街頭でビラを配ったり、麻衣(倉科カナ)も大学卒業を前にキャバ嬢をやめ、髪も真っ黒にしたり。二人ともおじいちゃんに感謝していた。
そんな中、紀彦(高橋克実)は稔おじいちゃんばかりみんなに愛されるので、稔に嫉妬していると悩みを源太(石橋蓮司)に打ち明け、しまいには、稔と紀彦は相撲で勝負することになってしまう。46年前もふたり、相撲したことを思い出して。
それからというもの必死で稽古に励む紀彦。明日香(菊池桃子)には、勝ったら家に戻ってきてほしいと連絡する。稔は相変わらず体調が芳しくないが、いよいよ決戦となる。
孫二人、明日香、源太と忍(入江甚儀)、全員集まった。稔は紀彦と組み合うと、小声で、自分の命はもう長くないと伝える。紀彦はもちろん稔のことを思い、相撲なんてしていいのかと聞き返すも、同情が大嫌いだと言い返し、互角に。最後には紀彦が土俵際に追い込まれるが、幼いころ、稔に教わったうっちゃりでかわそうとするが、やはり、50代の身体。紀彦が負けてしまった。
しかしながら、その頑張りを見て、健介と麻衣は父親の偉大さを感じ、明日香は、紀彦が勝負に負けたのに、家に戻ってきてくれるという。
その時、病院から検査結果の電話が!
「1カ月前よりずっと健康体でもはや10代の体力です!」
第7話めでたしめでたし。