インタビュー

藤原竜也さんインタビュー

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――この台本を読んでまず感じたことは?

深夜に、これだけの、いい意味でのくだらない、ハチャメチャな、奇想天外な、ぶっ飛んだ話をやるのは非常に面白いんじゃないかと思いました。僕自身テレビドラマに出るのはすごく久しぶりなので、面白くなるんであれば、ぜひぜひやってみたいなと。そういうところから始まったんですね。
台本を読んだらやっぱりくだらないんだけども、僕が触れたことのない役で、ストーリーで、久々に台本を読んで腹抱えるくらい面白かった!でもその先にある優しさ、あったかさがあったりもして。すごくやる気が出ましたね。


――役柄は難しそうでしたが戸惑いは?

不安だらけで課題ばっかり。でもこの作品に入って気づいたのは、課題が多くなればなるほど内に入っていくんじゃなくて、それが面白いなと思うことの方が多いです。何であのカットできなかったんだろうという反省というか、今回それを僕は課題と考えてるんですけど、課題が一杯あって、俳優としてまだまだやっていくことがたくさん見つかった作品でした。

――息子さんが高橋さん、石橋さんが弟分の役柄ということでやりづらさみたいなものはありますか。

克実さんや蓮司さんの頭を小突く、とか失礼なト書きがいっぱいあるんですが、先輩二人も「遠慮なくやってくれて構わない」とおっしゃっていただいてますし、変に壁を作らないで「どんどんこっちに入ってきてくれ、俺もどんどん入っていくから」という会話ができる先輩達ばかりなので救われています。
(二人には)気分的に優位に立ってますね(笑)。プライベートでも、「克実さんちょっとやります?セリフあわせ」とか今でしか言えないですけどね、気持ち的に優位に立ってます。これが終わったらもちろんもう低姿勢になると思いますけど(笑)。

――氷漬け、ご自身でご覧になったときの感想は?

ひどい顔してるなって(笑)。でもホント楽しいですよ。僕28歳になって、芝居でも映画でもいろんなことをやらせてもらってる中で、またひとつテレビドラマとして新しいことに声かけてもらったということは、ひとつ開放された、じゃないですけども、もうちょっと自分自身を楽にして、次に進めるんじゃないのかな、と思ってます。

――46年前の25歳の人って、藤原さんから見てどういう人?

やっぱり今の日本の男性が軽いとは言わないですけど、もっと物事をしっかり見ていて、落ち着いていて、どっしりと構えている印象があります。撮影が始まった頃は、ちょっと早口でしゃべったり勢いで芝居したり、いろいろ動いてみたりしたんですけど、監督や克実さんにいろいろ聞いて、もうちょっとどっしりと構えて、話を伝えるとか、その間を感じるとか、そういうことに力を入れていった方がいいんじゃないか、と言われまして、最初の段階から見えてきたものはありましたね。

――入江さんが会見で「藤原さんが初日から『本読みをやろう』」と提案されたそうですが…。

今回みんなそうなんですけど、自然と克実さんも桃子さんも、パイプ椅子を並べて、リハーサルするんですよ。テレビドラマってすごいスピードで撮るんですね。僕らってちゃんと稽古してセリフあわせしてないと現場で戸惑ってしまうので、そこは全員が協力してます。ひとりも拒否する人もいなく、どんどんリハーサルを重ねて、間の撮り方だったり、セリフのお互いの掛け合いはいつもやってますね。それが自然にできる現場ってすごく恵まれてるなあって思います。

――おじいちゃん役をやられて、将来こんなおじいちゃんになりたいと思ったりしますか?

今のこの役みたいに、物事をスパッと言って、めんどくさいことは置いといてストレートに物事をはっきりいって解決していこうじゃないかっていう姿勢は、男として気持ちいいと思うので、芯を貫いていきたいなとは思います。