ネストカフェの日常

原宿ネストカフェに常連客あずき（市川実和子）にそっくりな双子の妹がやってきた。姉のあずきに薦められ、日本を離れる前に一度行っておこうと思っていたという。詳しく話を聞いていると、姉妹の母がスイスでカフェを開くことになり、2日後に日本を発つことが分かった。もちろん、姉のあずきも一緒に。衝撃の事実に店員のセーラ（マギー）、なぎさ（小松美月）はびっくり。店長・結介（上地雄輔）も動揺を隠せない。
しばらく経った後、あずき本人が店にやって来た。神妙な面持ちの結介の姿を見て、あずきはすぐ妹から事情を知ったことを察する。淀んだ空気を打ち破るかのように、あずきはお弁当箱を取り出した。中には店長から作り方を教わった手製のおにぎりが入っている。「私はこのカフェでいろんなこと教わった。私は店長みたいに、沢山の人を笑顔にしたい」と出発への思いを語るあずき。それを聞いた結介は笑顔であずきを見送った。
しかし…
あずきが旅立ってからというもの、結介はぼんやりと虚ろな毎日を過ごしていた。結介が床に落としたグラスを拾おうとしたとき、もう一本の手がのびていることに気がついた。そこにいたのは、ネストカフェの制服を着たあずき。
「気付いたんだよね！人を笑顔にするには、まず自分が笑顔じゃなきゃいけないんだって！仕事もやめちゃったし、責任とって今日から雇ってよね！」と話すあずき。新しいスタッフを全員が笑顔で迎え入れた。