はじめに

伊藤英明12年ぶりのTBS連続ドラマ主演! 僧侶でありながら、救命救急医という異色の主人公を演じる! 中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香ら豪華演技派俳優陣が集結! 同い年でもある伊藤、中谷、ムロの3人のドラマ共演は初!! 「生きること」を問う医療ヒューマンドラマに挑む!

伊藤英明/中谷美紀/ムロツヨシ/松本穂香

 TBSでは、2020年1月クールの金曜ドラマ枠にて『病室で念仏を唱えないでください』を放送する。ビッグコミック増刊号で現在も連載中の「病室で念仏を唱えないでください」(小学館ビッグコミックス・既刊5巻)を原作とした本作は、僧侶でありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円(まつもと・しょうえん)の奮闘を通して、「生きることとは、そして死ぬとは何か」を問う一話完結形式の医療ヒューマンドラマだ。

 松本は、幼少期に目の前でおぼれている幼馴染を救えなかったことから仏門に入り、さらに大切な人の死を前にして命を救いたいという思いから医者を志した。病院では救命救急医として医療に従事しながら、霊安室での枕経や、終末期の患者の心のケアといった僧侶としての仕事も兼任しているため、法衣のまま救急センターに運びこまれた患者の処置にあたることもあり、時に患者に「自分が亡くなってしまったのでは?」と勘違いさせるなど騒動を起こしてしまうことも。また、何かにつけて念仏を唱えたり説法をしたりすることで、患者だけではなく同僚からも煙たがられてしまうが、本人は医師としても、僧侶としても明るく真面目に取り組んでいる。その一方で、美人に気をとられるなどの煩悩たっぷりな一面もあり、周囲の仲間からあきれられることもある。

 このドラマでは、救命救急センター内での他の医師とのチームプレーはもちろんのこと、患者を救うため専門分野を持つ医師と手を組む必要があり、その専門医たちとの激しいやりとりも描かれる。中には心臓外科など、救急を「面倒なことを押し付ける厄介な存在」と捉えている部門もあり、そこに所属する医師と松本との“救急医VS専門医”の対決は、これまでの医療ドラマではあまり描かれなかった新たな視点となっている。「医師」として命をどう救うのか、「僧」として死をどう看取るのか。さらに、患者の家族までをも支えようとする松本が、悩みを抱えながらも医師として、僧として、人として成長していく姿を通じ、「生きる」とは、「死ぬ」とは何なのかを、もう一度考えるきっかけを与えるドラマになっている。

 主人公・松本照円を演じるのは、2007年4月クールの『孤独の賭け〜愛しき人よ〜』以来、12年ぶりとなるTBSドラマ主演を果たす伊藤英明。「海猿」シリーズや映画「悪の教典」などで強烈な印象を残しながら、さらなる活躍が期待される中で、待望のドラマ主演となる。僧侶役は初めてであり、見た目も含めてどのように松本照円という役を作っていくのかに注目いただきたい。

 その松本と同じ救命救急センターの医師で、松本とは意見が異なる部分がありつつも、お互いの実力を認め協力しあう女医・三宅涼子(みやけ・りょうこ)に、中谷美紀が扮する。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍し、同じ金曜ドラマの『あなたには帰る家がある』(2018年4月クール)での主演も記憶に新しい中谷が、医者として有能な上に美人なのに、少し抜けたおちゃめな部分もある役で、シリアスとコメディの2つの顔を表現する。

 そして、松本と度々衝突する心臓血管外科医・濱田達哉(はまだ・たつや)をムロツヨシが務める。多数の作品に出演し、それらで演じたコミカルな役のイメージが強いムロが、昨年10月クール放送の金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』でのラブロマンスへの出演が話題になったのに続き、本作ではメディアからも注目される超のつくエリート医師を演じ、またしても新たな面を見せる。

 その濱田の下で働く新人心臓血管外科医・児嶋眞白(こじま・ましろ)を松本穂香が担う。昨年7月クールの日曜劇場『この世界の片隅に』の主役をオーディションで射止め、その後は来年公開の「みをつくし料理帖」などの映画への主演が続く松本が、プレッシャーに弱く濱田に役立たず扱いされながらもひたむきに医療に向き合う新人心臓血管外科医をフレッシュに演じる。

 なお、伊藤(1975年8月生まれ)、中谷(1976年1月生まれ)、ムロ(1976年1月生まれ)の3人は同級生であり、この3人のドラマでの共演は初めてとなる。

 さらに、主人公・松本に何かと反発するサトリ世代の研修医・田中玲一(たなか・れいいち)役に片寄涼太、松本ら医師のサポートをする病棟クラーク・小山内みゆき(おさない・みゆき)役に唐田えりか、松本の幼馴染の妹・宮寺あや(みやでら・あや)役に土村芳、松本と医療面での協力関係、個人的な友情を育んでいく整形外科医・藍田一平(あいだ・いっぺい)役に堀内健、病院の清掃員として働く謎の多いおばちゃん役に宮崎美子、あやの父・宮寺憲次(みやでら・けんじ)役に泉谷しげる、松本の上司である救命救急センターのセンター長・玉井潤一郎(たまい・じゅんいちろう)役に萩原聖人、松本を陰ながら支える理事長・澁沢和歌子(しぶさわ・わかこ)役に余貴美子が出演。物語に彩りを添える。

片寄涼太/堀内健/余貴美子/萩原聖人

 「生と死」という重いテーマを扱いながら、僧侶であり医師でもあるという珍しい主人公の設定から巻き起こる騒動や、個々の登場人物の性格や、やりとりで発生するコミカルな要素も楽しめる金曜ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』にぜひご注目ください!

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