バーチャルで飛ぶ!ナスカの地上絵 バージョンUP
ナスカ地上絵 巨大シアター
(C)TOPPAN/TBS 2006
世界で初めて、最先端デジタル技術「バーチャルリアリティ」(仮想現実)を用い、CGでナスカの地上絵とそれが刻印された大地を、圧倒的な映像クオリティで再現したオリジナル版。その感動をそのままに、アンコールバージョンでは、新しい飛行ルートでコンドルやハチドリはもちろんのこと、前回ご紹介できなかったサルやキツネなど地上絵の数々をご覧いただきます。見晴し台に登って地上絵を見下ろすシーン、セスナ機に超接近するシーンや、プロペラエンジンの効果音を加え、セスナ機に乗った気分でより一層楽しいナスカ遊覧飛行を体感いただきます。またスクリーンのサイズもさらに大きくし、はるか南米のナスカ現地を訪れなければ感じることができない大きな感動を、バーチャルシアターで体感いただきます。
9会場、85万人から寄せられた本展への疑問に答えます
これまで約1年半の会期中、全国85万人の来場者から寄せられた本展への質問にパネルでお答えします。
現代にも通じるユニークなデザインの品々
『ピーナツの入った容器を持つサル』
ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館所蔵
写真撮影:義井豊
ナスカでは、地上絵のほかに、不思議な図像が描かれた多彩色土器や祖先の地パラカスから受け継いだ美しい布など高い技術水準を感じさせる遺物も出土されています。アンコールバージョンでは、広くアンデスの地理や文明の説明も加えながら日常生活で使用されていた土器のほか副葬品や儀礼で使用されたものなどナスカ人の生活の変遷と共に卓越したナスカ文明をご覧頂けます。多彩な色調とナスカ人の日常生活をとりまく動植物たちをモチーフにしたコミカルな文様の土器は、遠い年月の隔たりを超え、現代に通じる洗練された芸術スタイルとして考古学に興味の少ない若者や女性達からも支持され、各会場では人気の高い展示品でした。
ナスカ人のミイラ、1300年の時を超えた瞳
『ナスカ後期の子供のミイラ』
ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館所蔵
写真撮影:義井豊
古代エジプトをはじめ、ミイラの瞳が残ることは極めて稀なことです。
今回の「ナスカ展」開催にあたり、保存状態のよいミイラの包み布のひとつを解いていくと、そこにあらわれたのは子供のミイラでした。そして驚くべきことに、あどけない表情を浮かべるこのミイラの幼い顔には、黒い瞳がはっきりと残っていたのです。レントゲン撮影、CTスキャンによる内部断層撮影のほか、DNA、食性分析など、現代の最先端の科学から明らかにされた情報とあわせて展示いたします。1300年前の時空を超えた幼子は、この瞳で今の日本をどのように見つめていたのでしょうか。
85万人の人たちを魅了した「世界遺産ナスカ展」
約3000年前、独自の文明を築いた地上絵の創造者たちは
現代の私たちにどんなメッセージを残してくれたのでしょう?
本展は、彼らの謎に迫る最後の機会となるはずです。