この差って何ですか?

2020年12月15日(火)

「昭和ポップス」と「平成ポップス」の差 (ラブソング編 第2弾)

専門家:田村芽実(女優・歌手)

この差は…
「昭和のラブソング」は、平成世代でも共感できる歌詞がある か どうか
平成生まれが「昭和ポップス」の魅力をプレゼン!

「昭和ラブソング」の歌詞が刺さる!とハマる若者が続出!

実は今、若者に「昭和ポップス」が大ブーム!都内のクラブでは、若者が「昭和ポップス」で大はしゃぎ!さらに、都内の歌謡バーでは、平成生まれのみが参加できる「昭和ポップス」のイベントが開催されるなど、多くの若者に「昭和ポップス」が刺さっている!特に平成世代に人気なのが「ラブソング」!

街頭インタビューで聞いてみた!

♪「君だけに/少年隊」。20代女性。「君だけだよ!」みたいな気持ちを、ただひたすら、一途にひたすら伝える超王道ラブソング。スケールが大きいっていうのか、「壮大な愛」だなって思う。サビの前の錦織さんが一人熱唱するところがグッとくる!
♪「学園天国/フィンガー5」。10代女性。「好きな子と席が隣になりたいなー」と祈っていた。神様(が決める)じゃないですか席順って!中二の時に隣になって、席隣がきっかけで5年間付き合った彼氏がいた。
♪「DESIRE/中森明菜」。20代女性。
♪「哀愁でいと/田原俊彦」。20代女性。冒頭から「赤いバラ投げ捨て それで終わりにしようぜ」とか、「夜遊びみたいに抱き合って 死ねるならいいね」とか、最初から最後までキザでカッコつける感じ!
♪「フレンズ/レベッカ」。20代女性。最初は「お友達の曲」なのかなと思いきや、実は「恋愛の曲」で凄い切なさが隠れてるのがすごい大好き!レベッカの「フレンズ」は、幼馴染だった2人が、男女の関係になるも別れてしまい、幼なじみだった頃の眩しい思い出を振り返る「ラブソング」。実はこの曲、ボーカル、ノッコが実体験から書いたといわれ、だからこそ、そのリアリティが多くの若者に刺さっている!実際、自分もお友達だった人とお付き合いして、別れてた時に、元のお友達の関係には戻れないんだなっていう切ない思いをしたので共感。特に「他人よりも遠く見えて」の所がすごく切ないなと思う。
♪「恋人がサンタクロース/松任谷由実」。20代女性。クリスマスシーズンになると町中で聞くことが多くなる曲。彼氏はいないけど、いつかこんなクリスマスが来たらいいなっていう妄想とか。実は、それまで家族で過ごす方が多かったクリスマス、この曲がきっかけで、恋人同士で過ごすことが定番となったそう!
♪「君は薔薇より美しい/布施明」。20代女性。何回か目のデートの時に彼女がやってくるのを見て、もの凄く可愛い!!って思う曲。駆け引きみたいなものばかりだから、「恋しちゃえ!もういっちゃえ!みたいな、そういう勢いを感じる。「変わったー!」って歌い上げてくれるのは爽快!

♪「なごり雪」を平成世代が徹底解説!

♪「なごり雪/イルカ」。20代男性。東京で暮らす男女がいて、彼女が地元に戻らなくてはいけなくなった。その別れを歌った曲。
今回、番組でもお馴染み!昭和ポップスを愛する平成世代の田村芽実さんが、「なごり雪」の魅力を、さらに深く解説!
まずは、1番の歌詞。この曲は駅のホームで、別れを惜しんでいる男性目線の曲。東京で見る雪とあるので、東京の駅のホームにいる!それで、女性だけが汽車にのって、男性の元を去ってしまう…。「東京で見る雪は これが最後ね」と言っているので、女性はもう東京には戻ってこないというような強い決意とか意思が見えてくる。「今春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった」。女性はどんどん大人になっていき、綺麗になっていくことで、男性が別れる瞬間に気付いてしまうという、なんとも切ない歌詞というのが1番だと思う。
2番を見ると、またさらに関係性とかが深くわかる!歌詞で、二人の関係性っていうのがより色濃く見えるなって所は、「時が行けば 幼い君も 大人になると気づかないまま」の2行は、男女二人は、割と長い間一緒に居て、二人とも子供だったのかもしれないけれど、実は女性は精神的な面が大人になって、成長していって、綺麗になっていったことに気付かない。それで別れるこの瞬間に嘆いているのかなと。

♪「なごり雪」のアンサーソングとは?

今、このように「なごり雪」を聞くだけでは、「男女の設定」や「彼女が言おうとしていたこと」は分からない。この「なごり雪」は、このカップルの男性目線で歌ってる曲!ただし、「実は同じカップルなんじゃないの?」、「女性目線でこのカップルの事を歌ってるんじゃないの?」、いわば「アンサーソングなんじゃないの?」と囁かれてる曲っていうのがある!
それが、♪「22才の別れ/かぐや姫」という曲!「なごり雪」は、イルカさんが歌っていることで有名だが、実はかぐや姫さんの曲。かぐや姫さんが歌っていて、「22才の別れ」も「なごり雪」も、かぐや姫のメンバーの伊勢正三さんが作って、同じアルバムにリリースされている曲。
つまり、「なごり雪」をちゃんと浮かべて、「22才の別れ」を聞いたら、女性目線でオーバーラップするところが出てくるということ。「22才の別れ」には、「長すぎた春と言えただけです あなたの知らない所に嫁いで行く私にとって」とあるので、おそらく「なごり雪」の「今春が来て」という表現は「結婚」という意味で、「君は綺麗になった」と考察するとのこと。さらに、「なごり雪」の「時がゆけば 幼い君も 大人になると 気づかないまま 今 春が来て 君はキレイになった 去年よりずっと きれいになった」という部分と、「22才の別れ」の「私には鏡に映った あなたの姿を 見つけられずに 私の目の前にあった 幸せにすがりついてしまった」の部分がリンクしているように思うとのこと。女性は、どんどん大人になっていき、現実的な考えになっていき、将来のことを考えた時に、鏡に映った自分と一緒にその男性がいる姿を想像できずに、目の前にあった結婚という幸せにすがってしまったのでは、と考察できるとのこと。また男性に幼さがあり、女性の求める現実や将来を視野に入れられなくて、女性が将来を考えたいというギャップがあったのでは、とのこと。

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