キミは歌は好きですか?
こども:はい。
なんだ、じゃあ問題はないですね!
一同:笑
じゃあ、まず、自分で「うまくないな」と思った理由を聞きたいんだけども・・・、声の高さが合わないのかな?
こども:はい。そうです。
これはね、歌がうまくないんじゃないんだよ。
歌っていうのはね、自分の声に合わせて音の高さとかを決めるものなのね。
だからテレビで歌っている人たちだって、あれは歌う人たちの声の高さに合わせてまわりの人たちが演奏してるんですよ。
だからああいうふうにうまく聴こえるわけ。
あの人たちも、全然自分と合わないところで歌わされたら、もう、ひどいことになっちゃうんだよ。
一同:笑
だから、全然気にしなくていいよ。
それじゃあ、学校なんかで歌うとき、高くて歌いづらいの?低くて歌いづらいの?
こども:よくわからないんですけど・・・
たとえば、カラオケなんかに行くことはある?
こども:はい、行きます。
そしたらその時に、カラオケで音の高さをいろいろ変えてためしてみるといいよ。
一緒に行った人がトイレに行ってるときにね。
一同:笑
人が聴いてると気になっちゃうもんね。
そうやって色々やってみて、自分に合った音域を見つけるとすごく楽になるよ。
声の幅があるってことと、歌がうまい、うまくないっていうのは全然関係ないからね。
で、少しぐらい間違ったってかまわないの。
そんなことよりも、好きな歌を何度も何度も歌ってね、自分で自分の歌が好きになれるようになったら、そのときはもう、歌はうまくなってるの。
それで、何回も歌い続けてると、いつかきっと誰かがほめてくれるよ。
とにかく、歌をキライにならないことが一番大事なんだよ。
歌手・タケカワユキヒデ 先生