おんがく・え・ずこう

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Q. 嘉門達夫さんは、どうして替え唄をつくろうと思ったんですか? 小3・おとこ
A.

あのね、僕は小学生の頃から、みんなを笑わせたりするのが好きだったんですよ。
キミは運動会で走ったりするのは速いですか?

こども:そんなに速い方じゃない…

そっか。

実はね、僕も走るのが遅かったんですよ。
でも小学校の頃っていうと、運動会で走るのが速い人とか、ドッヂボールがうまい人とか、勉強がよく出来る人とか…どうしてもそういう人が人気者になったりするでしょう?
でも、僕はその中のどれでもなかったんですよ。
そこで僕は、どうやったら自分が人気者になれるか考えたんですね。
それで小学校2年生の時に「お楽しみ会」というのがあって、その時に僕は大阪に住んでいたので漫才の台本を書いて、友達にも覚えさせて、それをみんなの前で発表したらこれが大爆笑!
その時、人を笑わせたり楽しませたりすることで、人はこんなに僕のことを認めてくれて注目してくれるんだという経験をしたんですね。
それから、中学生になってギターを弾き始めたんです。
そのときも、まじめな歌を歌うときもあるんですけど、やはりそれよりも人を楽しませて、自分はここにいるんだぞという存在をアピールしたかったんですね。 だから、そういった積み重ねで替え唄を作るようになって、今があるというわけです。
キミも、今小学校3年生だと、自分が何が得意なのかそろそろわかってくると思うので、勉強以外のなにか…それは何でもいいんですよ。
絵を描くことでもいいし、歌を歌うことでもいいし、自分はこれだけは負けないぞというものを見つけて一生懸命やると、将来いいことがあると思うよ。
頑張ってみて下さい!
歌手・嘉門 達夫 先生

Q. 11月に音楽会があって、小太鼓をたたくんですけど、リズム感がとれません。どうしたらうまくできるようになりますか? 小4・おんな
A. えーとね、これは小太鼓だけじゃなくて、楽器全部に言えるんだけど、自分が上手くなりたいなと思ったときに、2つ必要なことがあるのね。
それはね、まず1つは「イメージ」をすること。
想像してみるということね。
自分がどの部分でたたくかっていうのは決まってるよね?
ウン・タン・ウン・タンとか、ウン・タタ・ウン・タタとかね。
そのリズムをイメージしてみるの。
実際に手を使わなくてかまわないから、頭の中でそのリズムで小太鼓をたたくんだよ。
他には、違う楽器の人が勝手に練習してるとき、それを聞きながら、楽器を持ってなくても、「ここでたたくんだよなー」って考えることが大事なのね。
だって、もし音楽が本当は鳴っていなかったとしても、いつでもできることでしょ。
歌の好きな人って伴奏がなくても鼻歌みたいに歌ってるじゃない?
ね、そういうのって大事でね、いっつもイメージしてると、「ここでたたけばいいんだ。
」っていうのを自然と覚えちゃうんだよ。
それからね、2つめは、実際にたたいていて、「あ、ここだ!」っていうときに、ちゃんと手が動くようにするための練習でね、これは時々でいいし、別にバチを使わなくてもいいから、手で机をたたいたりして練習しちゃうの。
まあ僕なんかはいつも食事のときにお箸でたたいておこられたりしちゃうんだけどね(笑)。
だから、なんでもない時にやってみたり、テーブルはうるさいって言われたら自分のひざをたたいたりしてね。
ドラムをたたく人なんかは、よく自分のひざで練習するんですよ。
で、今言った2つを両方ともやると、小太鼓だけじゃなくても、楽器をやりたいと思ったときに上手くなるのも早いし、楽しくやることができます。
でもね、何より大事なのは、その楽器を好きになること。
小太鼓って結構重要なパートだから、かっこいいよ! 頑張ってね!!
歌手・タケカワユキヒデ 先生
Q. あんまり歌がうまくないのですが、どうすればうまくなりますか? 小6・おんな
A.

キミは歌は好きですか?

こども:はい。

なんだ、じゃあ問題はないですね!
一同:笑
じゃあ、まず、自分で「うまくないな」と思った理由を聞きたいんだけども・・・、声の高さが合わないのかな?

こども:はい。そうです。

これはね、歌がうまくないんじゃないんだよ。
歌っていうのはね、自分の声に合わせて音の高さとかを決めるものなのね。
だからテレビで歌っている人たちだって、あれは歌う人たちの声の高さに合わせてまわりの人たちが演奏してるんですよ。
だからああいうふうにうまく聴こえるわけ。
あの人たちも、全然自分と合わないところで歌わされたら、もう、ひどいことになっちゃうんだよ。
一同:笑
だから、全然気にしなくていいよ。
それじゃあ、学校なんかで歌うとき、高くて歌いづらいの?低くて歌いづらいの?

こども:よくわからないんですけど・・・

たとえば、カラオケなんかに行くことはある?

こども:はい、行きます。

そしたらその時に、カラオケで音の高さをいろいろ変えてためしてみるといいよ。
一緒に行った人がトイレに行ってるときにね。
一同:笑
人が聴いてると気になっちゃうもんね。
そうやって色々やってみて、自分に合った音域を見つけるとすごく楽になるよ。
声の幅があるってことと、歌がうまい、うまくないっていうのは全然関係ないからね。
で、少しぐらい間違ったってかまわないの。
そんなことよりも、好きな歌を何度も何度も歌ってね、自分で自分の歌が好きになれるようになったら、そのときはもう、歌はうまくなってるの。
それで、何回も歌い続けてると、いつかきっと誰かがほめてくれるよ。
とにかく、歌をキライにならないことが一番大事なんだよ。
歌手・タケカワユキヒデ 先生

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