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わたしは歌っているとお姉ちゃんが「おんち」と言うんだけど、それを言われないようにするにはどうしたらいいですか?
小2・女の子
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これはお姉ちゃんがあなたのことがかわいくて、ちょっとからかっているんじゃないかな。
にんげんは、生まれた時にはいろいろな音をぜんぶ持っているそうです。だから生まれた場所によって日本語ばかり聞いていると日本の言葉がしゃべれるようになって、英語の国で生まれると英語の発音がしぜんにできるようになってお話できるようになるんです。
あなたはいま小学2年生で、7才ですよね。だからまだまだたくさんの音を持っているんです。きっと「おんち」なんじゃなくて、体の中に音がたくさんありすぎるだと思います。そんな心配しなくていいと思いますよ。これから「ドレミファソラシド」というそれぞれ決められた音の高さを体の中にのこしていけます。いまはむしろ「これだけ、たくさんの音を持っているんだよ」って、えばっちゃってもいいくらいです。
お姉さん:では、たくさんいい音楽を聞くと、はやく「音」を体に身につけることが出来るんですか?
これには良いところと悪いところがあるんです。ちょっと前に、「絶対音感(ぜったいおんかん)」というのが本になったりして話題になりましたけどね、たとえばある音が聞こえた時に「これはミの音だ」とかわかる子がいたりしたんです。それがかならずしもいいことかというと、そうでもないんです。音楽には、西洋音楽(せいようおんがく)など「ドレミファソラシド」という音にのっとって曲がひかれるもののほかに、アジアやアフリカの音楽などがあります。これらの音楽ではドとレのあいだの4分の3ぐらいの高さの音が使われていたりするんです。そうすると、ドレミだけでは、そういう音楽についていけなくなってしまうから、むしろいまのあなたみたいにたくさん音をもっているほうがいろいろな音を楽しむことができるんですね。
コンサートプランナー:頼近 美津子 先生
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「バッハは音楽の父」ってよくきくんですけどどうして音楽の父なのですか?
小2・おんな
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そうだね。音楽の父といわれるバッハですが、バッハよりむかしに音楽家がいなかったわけではありません。たとえばゆうめいな人なら、ビバルディーという人もいます。では、なんでバッハが音楽の父なのでしょうか?
それは、バッハが今の音楽にちかい「オルガンでひける曲」をたくさん書きはじめたひとだからです。オルガンは、みんながならうピアノなどの「鍵盤楽器(けんばんがっき)」とよばれる楽器のもとになったものです。いま、ピアノをひく人はとてもおおいし、みなさんも学校などでピアノなどの鍵盤楽器(けんばんがっき)の曲をならうと思います。バッハは、そのもとになった、オルガンなどの曲を作ってきた人たちにとてもおおきなえいきょうをあたえたひとなのです。バッハには、音楽のさいのうのあるこどもやまごがたくさんいました。またバッハのおでしさんも、ものすごくたくさんいたのです。だから音楽の父といわれたんだとおもいます。でもね、音楽のすごい人はほかにもたくさんいるから、これからもバッハだけでなくてたくさんの人の音楽をたくさん聞いて音楽をすきになってくださいね。
歌手:タケカワ ユキヒデ 先生
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テレビで、2曲どうじにピアノでひいている人をみました。どうやってやるのですか?
小6・女
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わたしも、右手で「水戸黄門(みとこうもん)のテーマ」、左手で「銭形平次(ぜにがたへいじ)のテーマ」をひけますよ。ふつうはだいたい右手がメロディーをひいて、左手はそのおんがくをたすけるばんそうをひくよね。
りょう手でべつべつの曲をひくときも、左手がひいているのは右手とちがう曲ですけど、あたまの中ではあくまでも左手は右手をたすけているつもりでひいてるんです。
たとえば、右手で「ちょうちょ」左手で「チューリップ」をひいてみるとき、もちろん、れんしゅうはそれぞれいっしょうけんめいにして、かんぺきにひけるようにしておきます。
そして、いっしょにひくときは、べつべつの曲をひいているんだとおもってしまうと、やっぱりバラバラになってしまってうまくいきません。あくまでもちゃんと左手で右手のばんそうしているんだとおもうようにしてください。そうするとうまくいきますよ。
そのうちエレクトーンなどで右手・左手・足でそれぞれべつべつの曲をひき、さらに口でちがう曲をうたえばたとえば世界初のことになるとおもうのでぜひちょうせんしてみてね。
タレント:清水ミチコ 先生
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楽器(がっき)は何で生まれてきたのですか?
小2・女
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楽器(がっき)のはじまりは、みんなになにかを知らせるために、なにかをたたいて音を出したのがはじまりでした。昔の人はさいしょ、「だれかきたよ〜」とか「火事だよ」ということを、とおくの人につたえるために木をたたいたり石をたたいたりしていたんです。それがだんだんいろいろなかたちにわかれてきました。あなのあいているドングリなどにいきをフッとふきこんで音をならしたりして、「私がふいて音を出すから、あなたはたたいて音を出してね」というように、いろいろなかたちで音をあわせるようにもなったんです。ちなみに、音をあわせることをむずかしいことばで「アンサンブル」といいます。そうしたことが、楽器のはじまりです。
そして、楽器は人がいるところにはかならずあります。ぜんせかいにあります。ないところはないですね。たとえば、ピアノ。けんばんをたたくと音が出るよね。あれは弦楽器(げんがっき)というしゅるいの楽器なんです。じつはね、アフガニスタンがいちばんはじめの弦楽器を作ったところなんです。知ってた? そのいちばんはじめの弦楽器が西のほうにながれて、バイオリンやピアノになり、東にながれて三味線(しゃみせん)になったりしたのです。アフリカなどでは、いまも木をただたたくという楽器もあるし、たいこも多いですね。ぼうでたたいて音を出すのもあれば、「ジャンベ」といって手でたたくのもあります。楽器屋さんでは「民族楽器(みんぞくがっき)」とよばれるめずらしい楽器もたくさんあるので、一度お母さんやお父さんにつれて行ってもらうといいですね。
旅芸人:福尾 野歩 先生
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リコーダーのゆびが上手じゃないんです。どうしたらいいですか?
小3・おとこ
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リコーダーには、3つむずかしいところがあります。
まずひとつめは、キミが言ったように「指がうまくうごかない」ということ。指をうまくうごかさないと音がかわらないからたいへんだよね。
次は、「指で穴をうまくおさえられない」ということ。穴がちゃんとおさえられていないと、「ピィ」という変な音が出ちゃうんだよね。それでびっくりしてあわてちゃって、指をうごかすことをわすれちゃうんです。「穴をきちんとていねいにおさえる」、これも大切です。
そしてさいごに「うまく息をふきこめない」ということ。フエって口で息をふきこんで音を出すでしょ。人によっては、きゅうに強くふいちゃったりするんです。そうするとこれまた「ピィー」とへんな音が出てしまいます。そうすると、さっきといっしょで、音にびっくりして手がわからなくなって、自分がなにをやっているのかこんがらかっちゃうんだよね。
だから練習は、この3つを別々にゆっくりやるといいんですよ。
それとね、知っておいてほしいのは、「そもそもリコーダーがかんたんな楽器(がっき)ではない」ということです。小学校でみんな習うから「すごくかんたんなんだ」とお父さんお母さんも先生も思っているみたいだけど、うまくふくのはとてもたいへんなことなんです。それにね、同じリコーダーでもひとつひとつクセがちがうんです。「ピィ」という音が出やすいものとかもあるんですね。だからキミのリコーダーがどんなクセをもっているかを知ることも大切なんだよ。少しの時間でもいいから、フエを手に持っていてください。そうすると、楽器と仲良くなることができます。がんばってね!
歌手・タケカワ ユキヒデ 先生
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私は、将来モーニング娘のような歌手になりたいんだけど、どうすればいい?
小5・おんな
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キミは歌が好き?
こども:大好きです!
じゃあいいね。まず、歌手になるには大きく分けて2つ方法があると考えてください。
ひとつは「モーニング娘。」みたいにオーディションを受けるの。「歌手になりたい人いませんか?」という話があった時に応募する、というものね。これは人に選んでもらう方法。
もうひとつは、自分たちで音楽を作って自分たちで売り出していくというもの。これは、ちょくせつ応えんしてくれる人たちがどんどん増えていくから、しだいにほかの人たちから「アーティスト」としてみとめてもらえるようになるんです。歌手になるにはその2種類があるんだよ。
もちろん、いろんな人たちがみんな歌手になりたいから、両方ともとてもむずかしい道です。だからキミは、自分の魅力(みりょく)を人の前で出せるようにがんばってみてください。
それから、歌手になるために知っていてほしいことがあるんだけどね、それは「歌が好きだということと歌手になりたいということは別」ということです。歌手になれないんだったら歌なんかどうでもいい、という人は、最初から歌手にはなれないと思うんだ。だから、歌や音楽はずっと大事にしてほしいな。
さっき言った方法のほかにもきっといろいろあると思うけど、それはキミにしかわからないこともあったりするんだよ。だから、これから音楽をやっていく中で自分でいろんなことを身につけて、どうやったら歌手になるために一番良い方法なのかを、自分で探してみることも大切だと思いますね。
歌手・タケカワ ユキヒデ 先生
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恐竜が大好きなのですが、どうしたらうまくかけるようになりますか?
小2・おとこ
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お姉さん:ヒサ先生の絵を見たことがあるの?
こども:うん。じょうずだなと思った
ありがと〜♪でも、たしかにむずかしいよね。恐竜は今はいないわけだから、動物園に行って実物を見ながら写生するとかできないしね。じゃあね、恐竜じゃないものをかいた時はどう?じょうずにかけた?
こども:最初はじょうずだと思ったけど、後からへただと思った。
そう!絵がうまくなるいちばんのコツは、自分の絵が下手だと思うことなんだよ。自分の絵を見ながら、「ツメのあたりがうまくないなぁ」って思うと、一生けん命になるでしょ。そうするとだんだんうまくなっていくの。
それとね、はじめのうちは恐竜だけじゃなくて、ゾウさんだとかイヌだとかお父さんとかお母さんとか、自分のよく知っているものをかいてごらん。そうするとあとでよくかけたかどうかわかりやすいでしょ。
それと、恐竜はお手本がないからどうしてもほかの人の絵を見てしまうけど、その前に博物館や写真で恐竜の体の骨をみて、たとえば「手の骨はどういう風になっているか」、「足はどのような骨か」をみてみるの。そうやって見ていくと、「足の骨がこうなっていると、足はこうやって曲がるんだな」ってわかるようになります。
まとめると、「絵をもっともっとたーくさんかくこと」と「骨を見たりすること」、これをたくさんしていくといい恐竜がかけるようになると思いますよ。
イラストレーター・ヒサ クニヒコ 先生
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吹奏楽部に入っていて、トロンボーンをやっています。音がくもっちゃったり、低い音が出なかったり、歯切れがよくなかったりするんだけど、どうしたらいいですか。
中2・おんな
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トロンボーンって本当に難しいよね。ピアノだと鍵盤(けんばん)を押せば、ちゃんと音が出るけど、トロンボーンはすぐビィー♪とか変な音になっちゃうもんね。さらにラッパの一番やっかいな所は、練習したくても楽器の音が大きすぎておうちとかで練習できないんじゃない?本当に困ったものです。
こども:うちのまわりは山だからだいじょうぶ!
うわー、それはすごく恵まれてるよ。頑張って練習してね。質問の「低い音」は、これはトロンボーンに限らず、他の管楽器(かんがっき)でも音を出すのが難しいんです。ですから、根気良く練習するしかありません。
次に「歯切れ」は、タンギングの練習をしましょう。タンギングっていうのは、息を「トゥ、トゥ」と吐きながら、楽器を演奏する方法です。でもこれは、実はふつうにしゃべっている中でもやっているんだよね。わざと息をとぎれとぎれでしゃべってごらん。するとそれがタンギングの練習になったりするんです。ふだんの生活から意識していると自然と訓練できますよ。
そしてきわめつけ、楽器をうまく演奏するコツなんですけど、それは自分が楽器をうまく演奏しているとイメージすることです。「うまくいかないなぁ」と感じることが出来る人は心配しなくてもかならず上手になります。なぜならうまくいっていないと分かるのは、どういう音がいい音か分かっている証拠(しょうこ)だからです。楽器をうまく演奏できない人は、何が出来ていないのか分からないんです。だから、まずは演奏がうまくできてるところをイメージしながら練習してみましょう。
ミュージシャン タケカワユキヒデ 先生
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のぼさんはどうしてそういう仕事をしているんですか?
小1・女
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キミは僕のコンサート見たことある?
こども:ある。
どんな感じだった?
こども:楽しそうだった
そうだよね、お仕事のようには見えないよね。遊んでるみたいだもんね。
でもね、昔僕は市役所というところで働いてました。戸籍(こせき)係の窓口で、印鑑証明などをとってたんです。その後に児童館で働くようになりました。ここもそうだけど、児童館や児童センター、留守家庭児童館などは全国にたくさんあるんですよ。僕はその中の1つに行ったわけです。
それでね、僕はいろ〜んな所に行って、子供達と遊ぶのがすご〜く好きだったの。学校には全然行ってないけど、遊びでは誰にも負けなかったからね、だから学校に行かなくても、遊びのことで何とかやっていけるんじゃないかなと思って始めたの。そうしたらみんなが来てくれて、遊ぶのがもっと好きになってね、それでこの仕事を始めたの。でも、僕だけじゃなくて、他の先生達もみんな色々とあると思うよ。
永:そうですね、僕の子供の時、昔小学校は国民学校って言ったんですけれど、小学5年生の時に戦争が終わったんですね。その時に先生が「今まで教えたことは間違いだった」って言ったの。だから僕は正しい事を教える先生になろうと思ったの。それで今でも先生になりたくて、やっと先生になれたのが「こども電話相談室」の先生なの。
トラや帽子店・福尾野歩 先生
放送タレント・永 六輔 先生
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「上を向いて歩こう」の歌が大好きなんですが、どうやって作ったんですか?
小2・おとこ
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この曲を作ったのは、中村八大(なかむら はちだい)さんという方なんですが、歌には2つ作り方があるんですね。詞があってそれに曲を付けるのと、もう1つは曲がまずあって、それに言葉を付けていくのと。
中村さんの場合は、いつも曲が最初にありました。だから、中村八大さんが「この曲に詞を付けてくれ」って僕に言ってきたんですね。それで僕が「どういう気持ちで作ったの?」って聞いたら、「歩きながら歌える歌にして欲しい」って答えて、「気分は?」って聞いたら「やっぱり寂しいのがいいかな、日本人は寂しいのが好きだから」って、つまり、寂しい時に歌う歌なんだって中村八大さんは言いました。
それで僕はその曲を何度も何度も聞きながら「上を向いて歩こう、涙がこぼれない様に」って歌詞を当てはめていったんですね。そういう風に、歌を作るときには曲に歌詞を当てはめる場合と、歌詞に曲を当てはめる場合とあるんですよ。
でもね、福尾野歩(ふくお のぼ)先生たちはまたちょっと違って、自分の気持ちを曲にしてそこに言葉を乗せていって、つまり自分で作って歌ってしまってるの。こういう人を「シンガーソングライター」っていうのね。
作詞家がいて作曲家がいて、歌を作る場合もあるんだけれども、自分の気持ちを自分で言葉にして、自分で曲を付けて歌うっていうのも大事な歌の作り方なんです。
そういうのを福尾野歩先生達は大変上手にやってます。
福尾野歩先生:そうですね、自分の思いを言葉にして歌にしています。「上を向いて歩こう」は僕たちもよく歌ってますよ。
※福尾野歩先生は、ずっとギターで「上を向いて歩こう」を演奏して下さって、最後はみんなで合唱しました!
放送タレント・永 六輔 先生
トラや帽子店・福尾 野歩 先生
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