能登半島地震で甚大な被害に見舞われた輪島市に、被災者が次々と訪れる美容室がある。
ここの美容師の高響子さんは自身も被災したものの、地震発生から1か月で営業を再開。断水が続く中、自宅近くの山から水をくみ、ストーブでお湯を沸かし、風呂に入れず困っていたお客さんの髪を洗った。しかしそんな高さんにも家族が亡くなる悲劇が襲う。
美容室は時がたつにつれ被災者の憩いの場となっていく。
番組は一年にわたりこの美容室に密着し被災者の声を聴いた。
地震で母を亡くした女性は母からあるメッセージを受け取ったという。輪島塗の漆器店を経営していた男性は、仕事場を失いながらも車中泊をしながら輪島塗を守る活動をしていた。地域で繁盛した居酒屋の店主は、40年続けた店を閉店したという。営業再開を諦めざるおえなかった背景にある被災地の厳しい現実とは。また成人式を控える20歳の女性も店を訪れる。地震の影響で一度は式が中止になったものの、今年、晴れの舞台を迎えることになった。
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