7月27日放送
「死刑」を考える ~世界の現場を訪ねて~

国家が個人の命を奪う究極の刑罰である「死刑」。死刑制度は世界では廃止が潮流で、現在7割の国が死刑を行っていない。

私たちは死刑廃止の潮流を作ったヨーロッパ(独裁国家のベラルーシを除く全ヨーロッパが廃止)を訪問。死刑について学ぶ高校の授業現場や、死刑廃止のシンボル的存在として知られる元仏法相、死刑復活を求める被害者遺族、そして殺人犯と遺族が直接、話し合うことで加害者の更生と被害者の回復を目指す「修復的司法」など、多角的な視点で取材した。

先進国の中で現在も死刑執行を続ける数少ない国である日本とアメリカ。ただ日本とは異なり、アメリカでは死刑制度を維持するためには「情報公開」が必要だとする立場だ。私たちはテキサス州の刑務所でテレビカメラによる死刑囚のインタビューを行い、死刑囚の執行現場の詳細も明らかにした。

フランス、スペイン、アメリカ、日本での現地取材を通して、あらためて「死刑」について問いかける。

製作:TBSテレビ
ディレクター:西村匡史