スイスの施設で、安楽死を遂げたフランス人のジュリアン・クレイさん。長年にわたる慢性的な痛みに悩まされ、40年にわたる生涯を自ら閉じた。
フランスでは安楽死が認められていないため、クレイさんは共にリハビリを続けてきた仲間たちに付き添われて車でスイスを訪問。駆けつけた最愛の妹とともに、最後の日々を過ごす。
安楽死直前、クレイさんは妹と仲間たち一人ひとりに対し、最後の言葉を交わす。末期がんと看病のためにフランスを離れられなかった両親とはテレビ電話をつなぎ、投げキッスを送って別れを告げた。
四肢麻痺のため、致死薬が入った点滴のストッパーを自身の鼻で開けたクレイさん。闘病中に何度も聞いた曲「ラ・リベルテ(自由を)」を口ずさみながら旅立っていった。
クレイさんが選択した安楽死。葛藤しながらも看取った人たちは今、何を思っているのか。その1年後、取材スタッフはフランスにいる彼の妹と仲間たちを再訪した。
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