
北海道に主に暮らす先住民族アイヌ。かつてはアイヌであることを理由に差別されてきた。だが、近年アイヌの先住性や存在そのものを否定する、新しい差別が広がっている。
差別はパネル展や講演会という形で、札幌市や北海道の公共施設で行われており、アイヌや市民の団体などから利用を認めないよう抗議が続く。
だが、札幌市はアイヌ差別の定義がなく、地方自治法の規定によって公共施設の利用を拒むことはできないとして、差別への沈黙を続ける。
あるアイヌの女性はこう訴える。
「これはアイヌの問題じゃない。差別している側の問題でしょう」
これまでは、差別されるマイノリティー対差別するマジョリティーという構造だったが、マジョリティー対マジョリティーという新たな反差別の構造が生まれている。
「差別反対」のプラカードを掲げる市民、学術研究を曲解してアイヌの先住性を否定する動きに抗議する研究者、バッシングを受けながらも差別問題を歌うアーティスト。では行政は?
マジョリティーの姿勢から、差別への向き合い方を考える。
Copyright© 1995-2026, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.