
‘きょうだい’とは、障がい者の兄弟姉妹を表す言葉。
障がい者本人や親の苦労は、世間も注目されるが、きょうだいは「障がいある弟にも優しい、お姉ちゃんです」などと‘美談’にされることが多い。親とは違う、しかし親よりも長い時間、障がい者と向き合わねばならない「きょうだい」たちの思いを描く。
知的障がいを伴う重度の自閉スペクトラム症の弟・宏介さんの存在すら隠していたという太田信介(51)さんは、弟の画才に感銘を受け、アートビジネスの会社を立ち上げ成功。しかし未だ予期せぬ行動を取る弟の、親亡き後の身の振り方が大きな課題だ。
障がいがある弟を溺愛した母が亡くなって9年たっても、母へのわだかまりが消えない小川洋子(56)さんや、知的な障がいを持つ兄ファーストの両親に不満を持ちながらも、親の期待通りの人生を歩んでしまう八尾香織さん(44)らを通して、その複雑な心理と、今まで‘きょうだい’の存在すら気付かなかった社会の課題について考える。
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