じょんのび日本遺産

放送内容

2019年 10月 27日

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旅人:ナタリー・エモンズ&吉川美代子

今回の日本遺産
宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波

瑞泉寺の再建に端を発し、宮大工の鑿一丁から生まれた華麗にして豪壮な井波彫刻とその木彫刻職人たちが造りあげたまち井波。彫刻工房と町家が軒を連ねる石畳の通りには、木槌の音が響き、木々の薫りが漂う。通りには至るところに七福神や十二支などの木彫刻が飾られ、まちはさながら木彫刻の美術館である。春には井波彫刻で飾られた曳山や屋台、獅子舞がまちを練り歩き、地域の安泰や五穀豊穣を祈る。地域の暮らしに根づく井波彫刻は、その高い技術力や芸術性を広く全国から認められ、今や日本の木彫刻文化の護り手となっている。そんな彫刻のまちが紡いだストーリーは、2018年に日本遺産に認定されている。
旅をするのは、ナタリー・エモンズとフリーアナウンサーの吉川美代子。
2人がまず向かったのは、彫刻の町のメイントリート「八日町通り」。立ち寄った彫刻工房では、欄間づくりの真っ最中。職人の見事な彫刻技術に驚かされる。通りの脇に店を構える料理旅館では、彫刻師たちの胃袋を支えた郷土料理に舌鼓。まちのシンボル「瑞泉寺」では、井波彫刻の原点ともいえる山門の龍に息を呑む2人。境内の太子堂では、井波彫刻の粋を集めた傑作群に見惚れ、「日本一の彫刻のまち」を心ゆくまで堪能する。続いてバットの生産量日本一という、南砺市福光へと足を伸ばす2人。老舗バット工房では、ミリ単位の調整を行う職人技に驚嘆するとともに、同じく木を扱う井波彫刻との深い関わりに気づかされる。2人が最後に訪れたのは、日本の原風景が広がる五箇山。
名産の五箇山豆腐やきのこ鍋を味わいながら旅を振り返る。華麗で豪壮な井波彫刻をめぐる「じょんのび旅」。

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