じょんのび日本遺産

2020年8月2日(日)

静岡の旅

日本初の「旅の大ブーム」の火付け役は、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」であり、歌川広重が描いた「東海道五十三次」の浮世絵であった。日本のガイドブックの原典とも言われる滑稽本や浮世絵に惹かれ、自由な移動が制限される江戸時代でも人々は物見遊山の旅へいそいそと出かけて行った。駿州を訪ねると弥次さん喜多さんの「旅の楽しさ」が今も体感できる。今回、静岡を旅をするのは、俳優の村上弘明さん。
まず訪れたのは岡部宿に今も残る旧旅籠、柏屋。江戸時代の旅の雰囲気に浸り、当時の旅姿に身を包んだ村上さん、得意な時代劇の口上を披露。丸子宿では名物のとろろ汁で知られる「丁子屋」へ。創業以来400年以上もの歴史を受け継ぐご当主から五十三次や膝栗毛にまつわる貴重な資料を見せていただく。また、焼津の造り酒屋「磯自慢」では、人気の銘酒を試飲。酒に合うという地元ならではの旨い肴をふるまっていただく。安倍川の畔に佇む老舗「石部屋」では、名物の安倍川餅づくりに挑戦。奮闘した後はご主人のつくった餅でほっこり。当時の面影を残す街道を歩き、訪れたのは「くらさわや」。江戸時代の名物、あわびと現在の名物、桜えびを贅沢に味わう。
最後は街道随一の絶景と呼ばれた「薩埵峠」をめざす。古のガイドブックに描かれた風物の、今を訪ねるじょんのび旅。

旅人:村上弘明
ナレーター:森本レオ

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