じょんのび日本遺産

2020年7月12日(日)

明治貴族が描いた未来 〜那須野が原開拓浪漫譚〜

わずか140年前まで人の住めない荒野が広がっていた日本最大の扇状地「那須野が原」。 この地を開拓したのは明治政府の中枢にあった貴族階級だった。近代国家建設の情熱と西欧貴族への憧れを胸に、私財を投じ大規模農場の経営に乗り出したのだ。その遺志は長い闘いを経て、那須連山を背景に広がる豊饒の大地に結実した。那須野が原に今も残る華族農場の別荘を訪ねると、近代日本黎明期の熱気とそれを牽引した明治貴族たちの足跡を垣間見ることができる。
今回旅をするのは、当番組のナレーターを務める斉藤由貴さん。初めてのじょんのび旅でまず訪れたのは、酪農王国の象徴である牧場。希少な品種の乳牛への餌やりを体験し、「貴族と富豪のための牛乳」として愛された牛乳をいただく。続いては、豊かな大地を生み出した明治貴族の姿にふれるため、彼らの残した別荘を訪れる。瀟洒な洋風建築には西洋への憧れと国を動かしてきた偉人たちの熱い思いが詰まっていた。さらに、色とりどりの高原野菜を生産する農家を訪ね、ミニトマトの収穫を体験。大地の恵みをたっぷり味わう。本州最大級の吊橋を渡り、涼しげな渓谷を散策すると、豪快に流れ落ちる滝に出会った。竜が天に登るような迫力に圧倒され、那須の豊かな自然を体感する。最後に、明治貴族の憧れた豪華な洋風建築で、皇室御用達の絶品料理を堪能。那須の地に残る開拓者たちの夢と情熱にふれる、じょんのび旅。

旅人:斉藤由貴
ナレーター:森本レオ

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