じょんのび日本遺産

2020年4月12日(日)

政宗が育んだ“伊達”な文化

仙台藩を築いた伊達政宗は、時代を代表する文化人でもあり、文化的にも上方に負けない気概で自らの"都" 仙台を創りあげようとした。古来、東北の地に根づいてきた文化の再興・再生をめざす中で、伊達家で育まれた文化を土台に、上方の桃山文化の影響を受けた豪華絢爛、政宗の個性ともいうべき意表を突く粋な斬新さ、さらには海外の文化に触発された国際性といった時代の息吹を汲み取りながら、これまでにない新しい“伊達”な文化を仙台の地に華開かせていった。その文化は政宗だけに留まらず、後の藩主に、さらには仙台から全国へ、そして武士から庶民にまで、さまざまな方面へ広がり、定着し熟成を加えていった。そんな伊達な文化のストーリーは2016年に日本遺産に認定されている。
今回、旅をするのは宮城県出身の中村雅俊さん。
まず、東北一長い吊り橋から不忘山(蔵王連峰)の雄大な景色を眺め、向かったのは宮城蔵王。
雪上車に乗り、標高1700mの山頂にある絶景をめざす。途中に広がる樹氷原の造形美に感銘しつつ、山頂では蔵王のシンボルとも言える「御釜」の淵へ。雪化粧をしたその景色に感動する。
続いて訪れた麓の町、白石では江戸時代から伝わる郷土料理、温麺を堪能。そして、景勝地として名高い松島へ。政宗が建立した瑞巌寺の室中孔雀の間を訪れ、政宗が抱いていた国造りの夢に思いをめぐらす。さらに、震災復興で活気づく気仙沼の漁港へ。水揚げされたばかりのメカジキに圧倒され、メカジキのしゃぶしゃぶを味わう。最後に訪ねたのは復興の新たなシンボルとなった気仙沼大島大橋。気仙沼を一望できる高台で旅を振り返る。ふるさと宮城の今をめぐるじょんのび旅。

旅人:中村雅俊
ナレーター:森本レオ

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