新春スペシャルドラマ 百年の計、我にあり

知られざる明治産業維新リーダー伝

2016年 1月3日(日)ひる12時 TBS系全国ネット
1月9日(土)よる7時 BS-TBS

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番組概要

 維新の英雄たちだけでは明治期の急速な日本の発展はなかった。この番組は、明治時代に「百年」という先見の明を持ち奮闘した知られざる企業リーダー、広瀬宰平と伊庭貞剛の物語である。彼らは今に続く住友グループの礎を築き上げた実在の人物であり、一切のフィクションを廃して、すべて実名によりお送りする。あらゆる産業の活性化が求められる21世紀のいま、単なる歴史ドラマではないドキュメンタリーとしても見応えのある作品である。

 時は明治9年、日本の材料と技術で産業を押し上げようと声をあげた広瀬宰平。住友家が江戸初期から経営する別子銅山をたった20年で近代的な一大鉱山に育て上げた。それは部下を留学させて鉱山学を学ばせたり、アメリカで見た鉄道を見て日本で最初の山岳鉱山鉄道を建設するなど、その業績は他人には容易にまねできるものではない。広瀬の「日本人の力で」という信念はすべてを住友の自己資本で成し遂げようとしたことから容易に窺える。そんな広瀬宰平はやがて住友家の当主に代わり、経営の全責任を負う立場、つまり、住友の初代・総理事となっていく。その過程の中には、資本と経営の分離の必要性、企業と地域との共生のあり方など、今の時代にも相通じるテーマがいくつも隠されている。

 一方、伊庭貞剛は広瀬宰平のあとを継ぐ住友第二代・総理事であり、広瀬宰平の実の甥である。広瀬の近代化実行により、別子銅山では製錬所の排煙による公害問題に直面してしまった。しかしその時、問題の収束を測ろうと名乗りを上げたのが伊庭貞剛だった。周辺の農作物に激甚な被害をもたらした問題に伊庭は損害賠償で済ますのではなく、問題を根本から解決しようと誰も想像し得ない驚くべき計画を発案する。あまりの大胆さに広瀬宰平は「無謀」と断じ激怒するが、伊庭は詳細な経営計画書でそれを説き伏せる。

 広瀬宰平がすすめた近代化のあとは、いまも別子の山のあちこちに残っている。また住友家の膨大な資料からは120~140年前の広瀬や伊庭の熱意が伝わってくる。企業とは誰の者か?百年の計を見るとはどういうことか?今眠る銅山の跡地に現代のカメラが迫っていく。

虚飾の一切ない、見応え抜群のノンフィクションドラマである。

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