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第427回2004年12月19日
クルシュー砂州(リトアニア/ロシア)
遺産名:
クルシュー砂州
Curonian Spit
所在地:リトアニア/ロシア(Lithuania/Russian Federation)
分 類:C(v)
登録年:2000
放送日:2004年12月19日
放送回:第427回
クルシュー砂州
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クルシュー砂州は、細長い砂の半島である。最大幅は3kmしかないが、全長は96kmにもなる。ここには新石器時代から人間が定住しており、近代までの様々な時代の痕跡があり、文化遺産として登録された。現在はロシア領とリトアニア領に二分されている。
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4千年前の昆虫を閉じ込めた琥珀。バルト海には、大量の琥珀がねむっている。かつては握りこぶし大の塊がよく海岸にうちあげられた。新石器時代には琥珀はアクセサリーなどに加工され、琥珀そのものはローマ帝国からも求められた。
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ヨーロッパで産業革命が起こると、工場の燃料などのために木が伐採され、17世紀にはほぼ全土が剥き出しの砂丘になった。集落は砂に埋もれ、危機にたたされた住民が植林を始めて脅威に立ち向かった。現在ある森のほとんどは植林の結果できたものである。
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クルシュー砂州にいた住民をクルシュー人と呼ぶことがある。言語はプロシアの勢力下にあり、言語はドイツ語に似通っていたが、古い墓標から独特の世界観を持っていた固有の民族であったことがわかる。第二次大戦後、砂州はソ連に併合された。住民の大半はスターリンの独裁を恐れてドイツに移住。事実上、クルシュー人は消滅してしまっている。
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