
古来、この場所には時に人骨が露出し、不気味な雰囲気を漂わせていた。遺跡は今も、「死者の丘」=モエンジョダロと呼ばれている。 |
 |

インダス文明の中心地。紀元前2500年頃に造られた、人類最古の計画都市。周囲5kmに及ぶ広大なエリアに、公共の建物を集めた行政地区と、東西南北に走る大通りによって区画された市街地とが広がっている。 |
 |

宗教と政治を司る行政地区。宗教儀式の場と思われる「大沐浴場」は、後のヒンドゥー教にもつながる浄・不浄の概念がすでに芽生えていたことを物語る。また、街中には汚水を市街へ排出する下水溝が張り巡らされており、その衛生思想の高さに驚かされる。 |
 |

「世界最古のチェスの駒」。遊び道具の発達は、当時の人々の豊かさ・ゆとりを物語る。インダス川流域から遠くメソポタミアまで達する水上交易により、モエンジョダロは700年間に渡る繁栄を謳歌した。…そして、その突然の滅亡については、いまだ謎に包まれている…。 |
 |