内田康夫サスペンス「警視庁岡部班2」〜多摩湖畔殺人事件〜

2018年11月12日

解説放送あり

あらすじ

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多摩湖のほとりで男性の遺体が発見された。遺体の身元は、株式会社橋本商事の社長である橋本圭一(山上賢治)と判明。死因は頭がい骨の骨折による失血死で、後頭部を鈍器のようなもので殴打されていた。身元確認に来た社員の伊藤(浅香航大)によると、橋本は最後の電話で、兵庫の「丹波篠山」にいると言っていたという。遺体が発見された東京の多摩湖からは距離があることから、別の場所で殺害された後に遺棄された可能性がでてきた…。
岡部警部(高橋克典)を筆頭に、岡部班の神谷(佐野史郎)、松岡(中村静香)、佐藤(鈴木貴之)が事件についてミーティングをしていると、いつものごとく清掃員の中谷(濱田マリ)が、いつの間にか参加して推理を始める。

一方で、同じ岡部班の坂口(田口浩正)は胃痛のため病院で検査を受け、「潰瘍のひどいもの」と診断を受けるが、岡部班の一員であるという強い意志で、松岡と共に、殺された橋本の自宅に向かう。家には、足が不自由で車椅子に頼る生活をしている一人娘の千晶(志田未来)と、長年務めている家政婦の金井(岡本麗)がいた。父親が殺されたにも関わらず、あまりにも反応が薄い千晶の姿を見て、松岡は不思議に思う。金井の話では、橋本と千晶は不仲で、さらに橋本社長に2億円の保険金がかかっていたことから、松岡は千晶による保険金殺人も視野に入れて岡部へ報告する。また、聞き込みをする中で、橋本が会社経営とは別に個人で仮想通貨のやり取りをしていたことがわかる。

そんな中、遺体の口の中から謎の文字と数字が書かれた紙片が出てきた。これはダイイング・メッセージなのか…。
岡部班が事件を調べていくと、橋本は殺害された日の朝に、高額な現金を引き出していたことがわかる。そのことを橋本商事の社員・伊藤に尋ねると、伊藤は動揺しながらも、橋本社長が違法スレスレのサイドビジネスをしていたという事実を打ち明ける。橋本が取引相手と見られる男と駐車場で会っていたという目撃情報から、岡部班は防犯カメラの映像を入手。さらに捜査を進めると、ある喫茶店へとたどり着き、そこで橋本が男と「高校野球」について話していたというキーワードが飛び込んでくる。そして、橋本は高校時代、野球留学で長野に住んでいたことがわかり、岡部は早々に「信濃のコロンボ」こと長野県警の竹村(寺脇康文)に捜査協力を依頼する。

防犯カメラの男…高校野球の男…次々に怪しい人物が出てくる。さらには、千晶が殺された父親の足取りを調べ出し…。