警視庁南平班〜七人の刑事〜⑪

2018年10月29日

解説放送あり

あらすじ

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警視庁捜査一課、南平班の班長・南部平蔵(村上弘明)は、妻の敦子(岡田奈々)と共に岩手県で休暇を楽しんでいた。岩手出身の部下・細谷玲子(伊藤かずえ)の案内で、浄土ヶ浜や盛岡城址公園、平泉・中尊寺などを巡る。が、旅行気分を吹き飛ばす女性の悲鳴が響く。南部が駆け付けると、白骨化した死体の一部が地面から露わになっていた。南部の通報を受けて、平泉北署の刑事・柿崎忠和(岡田浩暉)が捜査を開始する。

その一週間後、南平班に4人の刑事が着任する。退職、異動した班員の交代要員だ。山岡光男(高田純次)、川北啓輔(尾上寛之)、福永亨(内山信二)、飯倉杏奈(おのののか)がそれぞれ着任の挨拶をしたその直後、事件を告げる電話が鳴った。都内の公園で男の変死体が発見されたのだ。南平班は現場に急行する。

被害者の野口智昭(長谷川公彦)は詐欺まがいの手口で金を稼いでいた男で、野口を恨んでいる人物も多かった。南部と南平班の高村六郎(鈴木一真)は、野口が事件前夜に訪れたクラブのママ・前原多恵子(高橋由美子)を訪ねるが、多恵子は詳しくは話せないとけんもほろろ。だがホステスの一人が、野口が代議士の赤城隆輔(六平直政)と親しくしていたと打ち明ける。赤城は政治資金規正法違反で起訴されており、現在は捜査を逃れるために入院中。細谷と飯倉が赤城のもとを訪れ 野口のことを尋ねるが、知らないと言い張られる。

一方、山岡と川北は、野口の詐欺被害者のひとりでアリバイのない榎本靖雄(小林隆)に事情を聴く。榎本は1年前に野口に暴力を振るわれ大怪我を負ったが、逮捕された野口は不起訴になっていた。南部と高村は野口を不起訴にした検事・佐藤登(加藤晴彦)からも 事情を聴くが、野口殺しの有力な情報は得られない。

そんな中、岩手の柿崎刑事から連絡が入る。南部が発見した死体の身元を確認した人物が殺されたという。さらにその人物が、野口と赤城代議士と繋がっていることも判明。南部と高村は岩手に向かい、柿崎刑事と 協力して捜査を進める。

白骨化した人物は25年前に失踪していた。野口が悪事を始めたのも25年前。赤城が初当選したもの 25年前だ。25年前に岩手で何があったのか。
南平班の新メンバーたちは南部の常識に囚われない手法に戸惑いながらも、各自の個性を発揮して捜査を進める。次第に班員たちの絆が深くなっていくのだが……。