2週連続 内田康夫サスペンス 第2弾!『警視庁岡部班〜倉敷殺人事件〜』

2017年11月27日

あらすじ

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東京・ 新宿でデート中の草西英(朝倉あき)と勝浦修二(伊藤毅)の前に、路地から男が現れて倒れた。胸にナイフが突き刺さり、服が血に染まっている。英が駆け寄ると男は「タカハシのヤツ…」と最後の力を振り絞って発し力尽きた。面倒に巻き込まれたくない勝浦に促されるまま、英はその場を立ち去る。

早々に通報があり、岡部警部(高橋克典)を筆頭に岡部班の面々が現場に駆け付ける。所持品から、被害者の身元は富山県にある望岳寮という養護施設の園長代理・滝沢武彦(中丸新将)と判明。捜査の結果、被害者の財布などは手つかずであったが、ボストンバックが無くなっていることがわかった。

一方、滝沢が亡くなったことをニュースで知った英は、被害者の最後の言葉を聞いたのは自分しかいないと、意を決して警察に匿名で電話をする。電話に応対したのは岡部警部だった。英は滝沢のダイイング・メッセージと、その時の状況を恐る恐る岡部に伝える。

新宿の事件の後日、岡山県の倉敷アイビースクエアで、女性が毒の入った缶ジュースを飲んで死亡した。現場から若い男が立ち去ったのを目撃されており、岡山県警倉敷中央署が捜査に乗り出す。被害者の山路郁子(新田祐里子)は東京在住のOLで、なんと岡部班の松岡巡査部長(中村静香)の幼馴染みだった。郁子は友人らと倉敷へ旅行に向かう途中、東京駅で「トモ君」と呼ばれる男性と偶然会い、倉敷でその「トモ君」に会ってくると言って一人別行動をとったという。
偶然にも英の実家の寺で郁子の葬儀があり、松岡が郁子の友人らから話を聞きに訪れる。郁子たちは倉敷から「高梁(たかはし)」へ行く予定だった。その会話を耳にした英は、もしかして「タカハシ」は人名でなく地名なのではと考え…。

一方、新宿の事件の捜査が進展し、被害者・滝沢が東京へ行くにあたり望岳寮の帳簿を持ち出していたことがわかる。その帳簿が入ったボストンバックがいまだ見つからないことから、犯人が計画的に帳簿を強奪したのではと岡部班は推測。さらに望岳寮について調べると、以前は寮創設者の息子である白神康隆(利重剛)が運営を手伝っていたらしい。白神に何かを感じる岡部。だが白神には完璧なアリバイがあった…。